私学探検隊

地に足のついた独自プログラムの充実が成長の鍵。外国人と英語で交流できた喜びが学ぶ力に

体験的な学びを生み出し、
育てる土壌が強み
近年、海外大学の合格者が増えています。その背景を、昨年度、高3を担当していた三澤絵里先生(英語科)に伺うと「国際交流が盛んなことと、さまざまなプログラムの充実が大きい」と言います。
「国際交流といっても、関わっているのは英語科だけではありません。たとえば運動部は海外のチームとの親善試合を積極的に行っています。中1の社会と国語の時間を使い、学校周辺の歴史や文学にふれる『地域探訪』から、留学生を案内する『英語で地域探訪』(中高生有志)が生まれて定着しています。キャリア教育しかり、学内のプログラムは日々生徒と接している教員が考え、教科を超えて協力し合いながら、単発ではなく継続的にプログラムを発展させていくことができています。そうした中で、今年の卒業生もさまざまな気づきを得て、それらがかけ合わさって『世界で活躍できる医師になりたい。だから海外へ』という意志をもつことができたのではないかと思います。卒業生がさまざまな場面で久我山で過ごした6年間を語ってくれることにより、知ってくださる方が増えていることも、在校生の自信につながっているように思います」

違いを超えてつながるために
大切にすべきことを学んでいく
女子部では今年度も夏期講習後の7月末に、CCクラス(Cultural Communication Class)を中心とした「国際交流プログラム」を実施しました。同プログラムも、中1から高2の5学年を対象に、毎年、同時期に2、3日の日程で継続的に実施する独自プログラムです。STクラスの生徒も参加(希望制)できます。
今年度、中1は学校で、中2はTokyo Global Gatewayで、中3と高1はオンラインで海外とつなぎ、高2は東京外国語大学において、これまでに学んだ英語力とコミュニケーションスキルを駆使して、世界とつながる体験をしました。
中1の「Friendship Meeting」を見学して印象に残ったのは、意欲的に伝える、人の話に耳を傾ける、という2つの姿勢です。海外の方をお招きして、お互いに英語による自己紹介をする際に、話す人の立場に立って考え、話しやすい雰囲気をつくることが自然とできていました。
「CCクラスは英語を学ぶクラスではありません。さまざまな人と違いを超えてつながる力を養うクラスなので、相手が話しやすいように協力する姿勢は、毎日の学校生活の中で生徒が自然と身につけたものだと思います。たとえばCCの特色でもある『Global Studies』という授業では、耳の不自由な方と交流します。そこでは手話がツールになります。それを6月に体験しているので、生徒たちは手話も英語も同じだ、と気づいて、相手を知ろうとすること、自分を伝えようとすることを大切に交流を楽しんだのではないでしょうか。英語による自己紹介も4月に体験しています。その時は単語や表現を知らなくて言えなかったことが、今は言えるようになっています。その喜びが、学ぶ意欲に変わることを願っています」(三澤先生)
文化交流をキーワードに立ち上げたCCクラスも6年目を迎えました。そこでの取り組みが女子部のみならず、男子部にも広がりを見せています。秋には文化祭もありますので、ぜひ学校に足を運んで、同校の文化や雰囲気を感じてください。

 

中1女子の「国際交流プログラム」

Day1
今年度は「英語で◯◯」がテーマ。「Art in English」では同校の美術の先生から絵の描き方を教わりました。「Cooking in English」では、料理の絵を見て、「mix=混ぜる」「Slice=薄く切る」などの言葉を手がかりに、手順を考えました。

Day2
「Friendship Meeting」では、午前中にプレゼンの準備をし、午後に交流を行いました。半分は定型に当てはめて表現しますが、半分はオリジナルです。自分が好きなアニメやペットなどを紹介しようと素材を準備してきた生徒もいました。

Day3
英語で数学を学ぶ「Math in English」は、普段の放課後に男女の希望者で行うこともある人気の授業です。Harrison先生と一緒に楽しく数学の世界に触れました。「Voice Acting in English」では、アニメのセリフを英語で表現し、誰のセリフかを当てるなど、言葉遊びで英語に親しみました。

参加生徒の声

●英語でレシピを作る授業では、発表の際に友だちが頷いてくれて。伝わったことがわかり、うれしかったです。とても勉強になった3日間でした。
●Friendship Meetingでは、1学期に学んだことをしっかり活用できたので、頑張って勉強して良かったと思いました。自信になりました。
●外国の人と言葉が通じた時に達成感とうれしさがありました。このプログラムのおかげで「英語=楽しむもの」に変わりました。次の英語の授業が楽しみです。
●Friendship Meetingでは、何回も自分のことを話すうちに、緊張もなくなり、逆に「もっと話したい!」という気持ちが生まれてきました。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

国学院大学久我山中学校
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