受験生向け理科実験教室で伝える「実験を通して、本物に触れる」体験教育
「おもしろ理科実験教室」は手を使ったモノづくりがテーマ
創立340年。仏教を礎にした伝統的な人間教育に加え、ICT教育やSTEAM教育をいちはやく導入し、世界を見据えた先進教育を行ってきました。
理科教育の先進校として知られる同校は、コロナ禍の休校期間中でさえ生徒の自宅に教材を送って遠隔授業で「理科の実験」を行ったほど、「実験を通して、本物に触れる」ことを大切しています。
そんな同校の教育の魅力に触れる機会が、中学受験を控える小4~6を対象にした体験教室です。「手を使ったモノづくり」を題材にする「おもしろ理科実験教室」では、小学生の夏休み自由研究にも役立つようなテーマを扱っています。
この夏の実験教室に補助スタッフとして参加した、自然科学部の中学生3人に話を聞きました。
自然科学部の部員が実験教室をサポート
■お手伝いの感想は?
S・Nさん(中3)中1から毎回参加しています。高校生や卒業生の先輩たちと一緒に、実験の材料を配ったり実験器具の準備をしたりしました。
S・Iさん(中2)小学生と触れ合えて楽しかったです。実験の手順や意味をいろいろ質問されることも多く、自分ではわかっていても教えるのは意外と難しいと感じました。
S・Wさん(中1)私は去年の夏に参加した実験教室の楽しさが入学の決め手だったので、今度は自分がお手伝いしたいと思って参加しました。
自然科学部は理科好きな生徒たちが、各自でやりたいテーマを見つけて自由に活動しています。
■入部の理由は?
S・Nさん 先輩後輩の仲が良くてアットホームな部活と聞いたから。もともと理科や実験が大好きで、バーナーを使う実験で机を焦がしそうになったこともあったけれど、失敗も楽しい。
S・Iさん 僕は昔から機械いじりが好きで、将来はエンジニアになりたいと思っています。自然科学部は自分でプログラミングしてロボットを作ったり生き物を育てたり、自主性と創造性を大切にしているところが良いなと思います。
S・Wさん 去年の実験教室のお手伝いをしていた時の自然科学部の皆さんが仲良くて、楽しそうな部活だと思ったので入部しました。
■理科の授業は楽しいですか?
S・Nさん 中2の時に豚の眼球の解剖をしたのですが、他校の友達から一人1個を解剖できる学校は珍しいとうらやましがられました。
S・Iさん 理科の先生が「実験がなければ理科じゃない」と言うほど、とにかく実験が多い。でも楽しいです。緊張することもあるけれど、やってみることが大事だと思っています。
S・Wさん 一人1台の顕微鏡を使えるくらい器具がたくさんあって、おもしろいです。
同校では、中学3年間で理科の実験を100回以上行っています。生徒たちの言葉から、“なんでもやってみよう”精神で前向きに取り組んでいる様子が感じられました。
受験生に学校の魅力を伝えるさまざまな取り組み
「入学の動機はそれぞれですが、やはり自分で学校の様子を確認して選択した生徒は、入学後の学校生活も充実度が違うと思います」と、中学教頭の吉田宏一先生。
同校では「おもしろ理科実験教室」以外にも「たのしい国語教室」など、毎年さまざまな体験型の説明会を行っています。9月にはサッカー、野球、ラグビー、和太鼓、華道部の部員たちによる5つの部活体験を実施。「部員たち総動員で頑張っていました。本校での生活の一端を感じていただけたと思っています」
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
駒込中学校
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