デジタルデトックスをし、さらに感性を磨く 野外芸術実習を4年ぶりに完全実施!
写生は4時間半!自然とじっくり向き合う
「知を築く」「世界につながる」「心を動かす」を目標とした星野学園は、行事や部活動などを通して「心を育む」情操教育にも熱心です。中1の野外芸術実習は入学して最初の宿泊行事で、長野県白樺湖で行われます。コロナ禍では、日帰り陶芸体験や1泊に短縮していたこの行事も、今年は4年ぶりに7月27日(木)から29日(土)の2泊3日で実施されました。
「この実習では自然にじっくり向き合うことにより感性を取り戻し、さらに磨く目的があります」とは引率した芸術科主任の佐々木憲二先生です。
「1日目は現地到着後に昼食、外部より講師を招いて手びねりに挑戦し、さらに翌日のキャンプファイヤーで披露するクラスの出し物や合唱の練習をしました。また、夕食は火を起こして班ごとにカレーを作りました」
佐々木先生は、合唱の発声練習では変声期のメカニズムの説明をした上で指導を行いました。
2日目は同行した美術の先生の指導のもと4時間半かけ、白樺湖畔でじっくり写生。陽の光や木々や空の色など自然の風景に向き合いました。「水面を表現するのが難しかったです。湖と空の青々とした雰囲気を出すように仕上げました」と絵に感想を添えた生徒もいます。
夕暮れ時からはキャンプファイヤー。「パチパチという焚き火の音に耳を傾け、揺れる炎を見る。生物学的に耳は聞きたい音の時は大きく開き、聞きたくない音の時は小さく閉じるそうです。ふだんの生活音と違い、焚き火の心地よい音で生徒たちの耳も大きく開いたのではないかと思います」と佐々木先生。
劇やダンスなどのクラスでの出し物や合唱の後、打ち上げ花火が夜空を彩りました。
3日目は軽井沢に立ち寄り、ペイネ美術館や深沢紅子 野の花美術館などを見学し、帰路につきました。ペイネ美術館で作品を鑑賞した生徒は「絵を見てそこにどんなストーリーがあるか考えるのも楽しかったです」と話してくれました。
本物を知り、感性を豊かにする情操教育
情操教育は星野学園の教育の3つの柱のうちの一つで、生徒たちが本物に触れることを心がけています。今回の野外芸術実習でも自分の目で見たもの、耳で聴いたものを自分の手で形にしていきました。佐々木先生は「野外芸術実習はデジタルデトックスにもなり、感性を磨く良い機会になったはずです」と言います。
今回の野外芸術実習を通して、「日常生活ではなかなか感じられないものを感じることができ、コロナ禍でいろいろなところに行けなかった分を取り戻すかのようにたくさん学べて楽しかったです」と語った生徒もいました。
9月開催の文化祭では「入学してから夏休みまでに自分が成長したこと」をiPadのKeynoteでスライドを作成し、発表しました。「学校を離れた自然の中で新しい友人ができ、協力することの楽しさを知った」とたくさんのお客様の前で堂々と発表する姿に、保護者の方は4か月で大きく成長したわが子を頼もしく思われたようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
星野学園中学校
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