興味のあることを自分で選択して深堀りする夏期講習の一環として実施する社会科見学
希望者を対象に実施する事前学習と見学のセット
小学校の社会科見学は学年全員で同じ場所に出向き、施設や工場などを見学するのが一般的です。国府台女子学院中学部で行う社会科見学は夏期講習の一環として夏休みに実施。今年は3つのコースを設定し、生徒は自分の興味のあるコースを選んで参加しました。参加は自由で全員参加ではありません。「座学で行う英国数社理の5教科の講習に加えて、理科は実験、社会は社会科見学も行います。どれも参加は希望制で自分の興味のあるものに参加すればよく、参加しないという選択も可能です」と社会科の崎山勝弘先生。社会科見学の行き先は毎年変わり、2023年度はNHK放送博物館、東京国立博物館の常設展示、東京国立博物館の「古代メキシコ展」。それぞれ事前学習で歴史的背景などポイントを学んでから社会科見学に出かけていきます。
興味があるから知りたくなる自分で選んで学ぶことの大切さ
社会科見学が希望者による選択制であることについて崎山先生は「座学も大切ですが、外に出て実際に見たり聞いたりすることは生徒たちの知的好奇心を搔き立てます。また、事前学習で基本的な知識を身につけておくことで、問題提起をしながら関心を持って見学することができます。希望者を対象にしているので、そもそも興味関心のある生徒だけが参加しています。関心のある事柄を事前学習をすることで、より深く考えたり、感じたりできています」と話します。
国府台女子学院の社会科見学は中学1~3年生が一緒に出掛けています。「興味のあるものに年齢は関係ない」ということで、それぞれの視点や感じ方でいいと考えています。生徒たちは社会科見学後にレポートを提出しますが、興味のあるジャンルということもあり、生徒たちならではの視点で展示を見ていたり、オリジナリティある感想を持っていたり、先生たちも興味深いと思う意見が多いと言います。
個人では体験できない解説プログラムも経験
出向く先は博物館など一般にも利用できる施設なので個人で足を運ぶこともできます。ですが、「例えば博物館では“スクールプログラム”が用意されていることもあり、学芸員の方が中高生向けに解説をしてくれます。教員ではなく、その道の専門家の話を聞き、質問し、より深めていけるのはとても大きな体験。学校として見学するからこその体験です。今回も仏教に関する展示では、元々仏教に関する知識がある生徒たちだったので説明いただく内容のレベルを上げてもらいました。そうした調整をしてもらえるのも学校行事として参加するメリットだと思っています」と崎山先生。
社会科見学では実際に本物を見たり、実物を見たり、教員以外の専門家から話を聞いたり、質問したりできます。普段の授業では座学がメインになるため、こうした実体験はとても大切。有意義な夏休みの学習機会となっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国府台女子学院中学部
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