起業体験で物販を行った中3。全体の運営を担った高2生徒会。各々が成長した「碧輪祭」
和洋国府台女子中学校高等学校は9月23・24日の2日間、学園祭を開催。今年は「碧輪祭」というテーマで、和洋生が宝石のように光る姿を「碧」の字に、125年の歴史と成長を「輪」の字に込めました。学園祭での活動について、中3の生徒2人と教務部長の山口真理子先生、高2の生徒会の生徒3人にお話を伺いました。
起業体験で会社を設立 仕入れから販売までを体験
中3は日本取引所グループ(JPX)が提供している起業体験プログラムで、模擬会社(株式会社)を設立し、ビジネスプランの策定、事業活動、決算までを実際に体験。その活動の一環として模擬会社で仕入れた商品を学園祭で販売しました。今回お話を伺ったM・Sさん(以下Sさん)、J・Kさん(以下Kさん)のクラスは2つの会社を立ち上げ、SさんとKさんがそれぞれの会社の社長に就任。「自分たちのビジネスが、社会にどのように貢献できるか、また、どうすればより効率よく利益を上げられるのかを考える必要があります。学園祭終了後は決算報告を行い、公認会計士の監査を受け、株主に承認してもらって会社を解散するところまでを体験します」と山口先生は話します。Sさんの会社はイヤリングなど4種類のアクセサリー(1組550円)、Kさんの会社はりんご飴(1個800円)の販売を行い、仕入れ先や販売する商品を決めたり、仕入れ値などの交渉も生徒が行いました。Kさんの会社は当初考えていた仕入れ先に断られ、学園祭2日前にやっと新しい仕入れ先を見つけたのだとか。また、販売する教室の装飾にも経費がかかり、材料も会社の予算で揃えなければなりません。苦労の甲斐あって、当日は2社ともあっという間に商品が完売しました。「トラブルをどう乗り越えるかもこの活動の目的のひとつ。失敗してもなぜそうなったのかを考えることが大切です」と山口先生。Sさんは「株主総会はこれからですが、決算まで頑張ります」、Kさんは「準備の反省点もありましたが、思った以上の利益が出ました」と話してくれました。
コロナ禍を経て、初めて運営の中心となった学園祭
一方、学園祭の運営を担当した高2の生徒会の3人は「碧輪祭」というテーマ決めや資料づくりなどの準備を担当。早い段階からミーティングを行ったことから、準備のために遅くまで居残ることなく効率よく進めることができたといいます。特に注意事項をステージで流すための動画を作成した時や、花紙などを使って校内外の装飾をした時はやりがいを感じたそうです。そして、当日、生徒会はダンスなどが行われるステージで裏方を務めました。3人は中2・中3の学園祭がコロナ禍で中止となった学年で、高1で再開。今年は初の自分たち主体で運営する学園祭となりました。副委員長のK・Fさんは「大きな失敗もなくスムーズにできて、アンケートも好評。頑張った甲斐がありました」と話します。書記のK・Oさんは「今まででいちばん大きな経験。社会に出ても役に立ちそうです」、議長のY・Nさんは「講堂で緞帳上げをしました。地味な作業でしたが、そこからダンスなどのパフォーマンスが上手くいっているのを見て、感動しました」と話してくれました。学校が大好きでいいところを伝えていきたいという生徒会。今後も校内のさまざまな場面で活躍してくれそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。和洋国府台女子中学校
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