グローバルな視点や考え方を育む、独自の英語学習プログラム 「BUNAN INNOVATION」本年度よりスタート!
時代に即した独自の英語プログラムを開発
併設型の中高一貫校となって10年を迎えた武南中学校。同校が目指す「国際社会で活躍する高い知性と探究心、豊かな教養を身に付けた人材の育成」を実現するため、時代に即した取り組みを行っています。近年、力を入れているのが、①世界が抱える諸課題について調べ、考える「SDGsを含めた探究学習」、②教科の枠を超えて、主体的な問題解決力を育む「B(武南)–STEM教育」、そして、③本年度よりスタートした、独自の英語学習プログラム「BUNAN INNOVATION」です。本プログラムの目的について、英語科の神殿朋宏先生に聞きました。
「英語力の向上はもちろんですが、同時に思考力や表現力なども強化し、グローバルな視点で物事を捉え、自分の意見や想いを英語でしっかり伝えられるようになることを目指していきます」
授業、フィールドワーク、海外研修をすべて連携
具体的な施策のひとつが英会話の少人数授業。1クラス20数人の生徒を2つに分け、1グループに一人ずつネイティブの教員が付き、趣向を凝らした授業を行います。生徒は10人強のため、授業中は必ず全生徒に英語を話す機会が設けられます。
「英会話の授業には日本人教員も同席し、通常の英語授業と連携するようにしています。英会話の授業は生徒たちが英語を話すことが目的ですので、その時に出てきた細かな文法や発音のミスはその場ではスルーして、英語の授業でフォローします」
連携は授業だけに留まりません。同校では生徒たちにさまざまな体験や経験を提供するため、社会科見学、自然調査、博物館・美術館見学、オペラ鑑賞、伝統芸能鑑賞などといった多彩なフィールドワーク(校外学習)を用意しています。また、海外研修も中高6年間に2回(中2:アジア研修/高1:アメリカ研修)、原則として全生徒参加で実施しています。これらの機会も「BUNAN INNOVATION」の実践の場となります。
「たとえば、フィールドワークで歌舞伎などを鑑賞し、それを自分なりに調べたり考えたりして深め、アジア研修の際にベトナムやカンボジアの同年代の子どもたちに、英語でその魅力を伝え、そして、活発な意見交換を行う。それができるようになることが理想です」
真のグローバル人材の輩出に期待
プログラムがスタートして約半年。英語を話すことに対して、物怖じしたり、恥ずかしがる生徒は減り、積極的に英語でコミュニケーションを取ろうという生徒も見られるなど、着実に成果が出始めています。
「本プログラムを通じて、中3で英検準2級を目標にほぼ全員が英検3級、高3で英検準1級を目標にほぼ全員が英検2級を目指します。とはいえ、英語の知識や技術の習得だけでなく、その先を見据えて、将来必要になる〝考える力〟や〝伝える力〟を養い、生徒一人ひとりの可能性を広げていきたい、と考えています」
「英語」をキーポイントに、授業、フィールドワーク、海外研修などをそれぞれ連携させ、本当の意味でのグローバルな人材を育成する「BUNAN INNOVATION」。今後どのような人材が輩出されていくのか、とても楽しみです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
武南中学校
[学校HP]https://www.bunan.ed.jp/j-highschool/
〒335-0002 埼玉県蕨市塚越5-10-21 Tel.048-441-6948
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