私学探検隊

独自カリキュラムで国際社会に通用する力を育成

5つの重点項目で活躍できる人を育てる

創立から大切にしてきた「心の教育」をベースに、答えのない問いを「考え続ける力」、タフに交渉していく「コミュニケーション力」、論理的に思考する「数学・科学リテラシー」、英語や多言語を使う「言語活用力」を伸ばす

サレジアン国際学園中学校の教育目標は、「21世紀に活躍できる世界市民の育成」。創立者・ドンボスコが提唱した理念に基づき、慈愛の心や人間性を育んでいく「心の教育」をベースに、①考え続ける力 ②コミュニケーション力 ③数学・科学リテラシー④言語活用力の4つと、ベースを含む計5つに重点を置いて、世界標準の学びを提供しています。
本校は、本科クラス、インターナショナルクラスの2クラス制です。本科クラスでは、総合的な学習の時間を利用して「個人研究」を実施。生徒は自分で興味のあるゼミナールを選択し、そこで自らテーマを設定。大学のゼミナールのように複数学年で学びを深めながら、高校2年次の最終論文に向けて研究を行います。

DDPで海外の
高校卒業資格が取得できる
インターナショナルクラスは英語習熟度別にStandard Group(以下、SG)とAdvanced Group(以下、AG)に分かれて授業を展開しています。AGは日本の高校に通いながら、西オーストラリア州の卒業資格も取得できるDDP(デュアルディプロマプログラム)を導入。DDPを取得し一定の成績をとると、特定の海外大学への推薦を受けられるほか、DDPで培われた英語力や国際感覚は日本の大学進学時にも評価されます。
本科クラス、インターナショナルクラス共に全教科で導入されているのが、PBL型授業です。PBL(Project based learning)型授業とは、正解のない課題に対して、生徒が主体的に最適解を構築する中で、論理的に考える力を養い、教科の知識習得にもつなげる授業です。単元ごとに教員から投げかけられるTrigger questionを受け、生徒は自分なりの答えを構築します。自分なりの答えを導き出したあとにはグループでディスカッションを行い、自分では考えつかなかった意見や秀逸な理論展開を耳にします。そして「最も説得力のある人の意見」をグループ代表意見として採択し、クラス全体へプレゼンを行うことで、相手に伝える力も身につけていきます。

本科クラスでは、PBL型授業に加え、ゼミナールに所属しながらひとつのテーマについて主体的に学ぶ。インターナショナルクラスはStandard GroupとAdvanced Groupに分かれ、Advancedは英語だけでなく数・理・社の授業も外国人教員によって英語で行われる

授業の成果があらわれた
学園祭でのプレゼン
毎日の授業で身についた論理的思考力やプレゼンテーションの力が発揮されたのが、昨年10月に行われた学園祭です。本科クラスの中学2年生から高校2年生までは、各ゼミごとに設けられた部屋で、全員が個人研究の成果をポスターセッションの方法で発表。
インターナショナルクラスは、それぞれ決まったテーマで英語でのプレゼンテーションを行いました。
さらに、学園祭のなかで行われた学校説明会では、中学1年生の代表者2名が、来場者約300人の前で「サレジアン国際学園での6年間をどのように過ごすか」というテーマでプレゼンテーションを実施。生徒自らが用意した資料をプロジェクターにうつし、ピンマイクをつけてジェスチャーを交えながらのプレゼンに、来場者からは驚きの声が多く挙がったといいます。
「PBL型授業によって、論理的思考力だけでなく『伝える力(コミュニケーション力)』が確実に身についたと言えるのではないかと思います」(尾﨑先生)

PBL型授業の成果が発揮された学園祭。インターナショナルクラスは英語でプレゼンが実施され、本科クラスではゼミごとの教室で、来場者に個人研究の成果をプレゼンした

中1の全クラスが
2コース混成クラスに

これまでは本科/インターナショナルとクラスが分かれていたが、2024年度より、中1の全クラスが混成の「ハイブリッドクラス」に。1年間多様性に触れ、中2から本科/インターナショナルに分かれて学習する

2024年度からは、中1のすべてのクラスが本科・インターナショナル混成のハイブリッドクラスとなり、同じ教室で学びを深めていきます。英語習熟度の高いAGの生徒と学ぶことで、SGの生徒だけでなく本科生徒の英語力も高めたいというねらいがあるといいます。
インターナショナルクラスの生徒たちも、理数系などを得意とする本科クラスの生徒から刺激を受けることができる、といいます。
「中学の入試問題の数学では、入学する生徒の平均点が50点になるような難易度の高い試験を課していますが、本科クラスの入学生のなかには満点を取る生徒もいます。このように英語以外の教科が得意な本科クラスの生徒と共に過ごし学んでいくことで、インターナショナルの生徒にもいい影響が出るのではないかと期待しています」(尾﨑先生)
尾﨑先生は、さまざまなバックボーンや強みを持つ生徒たちが1年間ホームルームの時間を共にすることで、相互にいろいろな刺激を受け、中学2年生以降に本科・インターナショナル各クラスに分かれて専門性を深めてほしい、と語ります。
さらに、これまで以上に生徒たちが学びやすい環境にするために、現在中学・高校の新校舎の建設が同敷地内で始まっています。地下1階、地上5階の新校舎は現在の校舎の1.4倍の面積となり、三面がプロジェクターの教室や、理科室に加えて設置されるサイエンスラボなど、生徒の好奇心をかきたて、主体的な学びを促進する設備が整備されます。
食堂も設置される予定で、生徒たちは栄養満点の食事をとりながら元気に学ぶことができます。新校舎の使用開始は

2026年9月から使用開始予定の新校舎イメージ。現校舎の1.4倍の面積を持ち、生徒の主体的な学びを促進する設備がさまざまに整備される

2026年9月予定。それまでは現在の校舎を使用します。
「生徒たちのために、より良いものを柔軟に取り入れていきたい」という同校。同校の改革が止まりません。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

サレジアン国際学園中学校
[学校HP]https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14 Tel.03-3906-7551(募集広報部直通)
最寄駅/
メトロ南北線・埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅」徒歩8分。JR京浜東北線など「赤羽駅」徒歩10分。
「赤羽駅」からバス「師団坂通り」

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