私学探検隊

「詰め込み式」を廃止し、思考力の育成を重視。ハイブリッドクラスで相互に学び合う環境に

中間試験を廃止。
日々の授業がより重要に

正解のない課題に対して、主体的に最適解を構築するなかで、論理的に考える力を養い、教科の知識習得にもつながるPBL型授業

同校の授業で特徴的なのが、全教科で導入されているPBL(Project Based Learning)型授業。単元ごとに教員から投げかけられるTrigger Questionを受け、生徒は自ら情報収集を行い自分なりの答えを構築します。その後グループで話し合いを行い、「最も説得力のある人の意見」をグループ代表意見として採択し、クラス全体へプレゼンを行う、という授業です。
昨年の学園祭でのプレゼンテーションやポスターセッションは来場者から高い評価を受け、日々の授業で教科の知識を習得したうえで論理的に考える力やプレゼン力が確実に身についていることがわかりました。
2024年度からは、学期ごとの中間試験を廃止。生徒の評価は、日々の授業でのルーブリック評価と、学期末・学年末試験、教科によっては単元ごとのテストによってなされ、通常授業による思考力が50%、試験による基礎学力・応用力が50%の割合となります。これにより、これまで試験前に知識をつめこんでいた生徒は不利になり、日々の授業の重要性が増します。

教務部長・篠川俊太郎先生
(国語科)

中間試験廃止の理由について、教務部長の篠川先生は「思考力の育成に重点を置き、探究型学習やグループ学習の時間を確保するためです」と語ります。「思考力は、すぐに身につくものではありません。日々の授業のなかで疑問を持ち、課題解決のために主体的に学びながら、考える習慣をつけてほしいと思います」
また、学年末試験ではほとんどの科目で小論文やエッセイが課され、試験においても学力をベースにした思考力が問われるようになるといいます。

2コース混成クラスで
助け合いの姿が見られる
国公立・難関私立大学や理系分野を目指す本科クラスと、国際系の大学や海外の大学を目指すインターナショナルクラスの2クラス制を採用している同校。2024年度からは、中1のすべてのクラスが本科・インターナショナル混成のハイブリッドクラスとなり、同じ教室で学びを深めています。

これまでは本科/インターナショナルとクラスが分かれていたが、2024年度より、中1の全クラスが混成の「ハイブリッドクラス」に。多様性があふれるなかで、それぞれが長所を活かして、相手の苦手な部分を補い合っています

中1学年主任・谷岡拓先生
(国語科)

導入から1ヶ月の生徒達の様子について、中1学年主任の谷岡先生は「AGの生徒が使う言い回しを真似したり、SGや本科の生徒がAGの生徒に積極的に英語で話しかけるなど、各クラスで前向きな姿勢が見られます」と語ります。AGのなかには日本語が不得意な生徒もいますが、言語の壁を乗り越えるため、4人程度でグループ活動を行っており、そのなかでも互いに助け合い、主体的に学ぶ姿勢が見られるそうです。「世界を見つめ、自分に何ができるのか考えながら日々過ごしてほしい。身近なところから貢献できる機会を積み重ね、喜びや達成感を得て、将来的には日本へ、世界へと貢献の範囲を広げていってもらえたら嬉しいです」
生徒たちのためによりよい制度を柔軟に取り入れていく同校。進化が止まらない同校に期待が高まります。


※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

サレジアン国際学園中学校
[学校HP]https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14 Tel.03-3906-7551(募集広報部直通)
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「赤羽駅」からバス「師団坂通り」。

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