LIFE、LOVE、LIBERTYの理念のもと主体的に学ぶ
仏教の教えをベースに自主自律の精神を育む
淑徳中学校は今から132年前の明治25(1892)年に創立された伝統校です。仏教の教えのもと、3L(LIFE、LOVE、LIBERTY=生命、愛、自由)を教育理念として、夢を実現し、社会に貢献できる人を育成しています。今回は、校長の安居直樹先生に同校の教育についてお話を伺いました。
「本校の創立者である輪島聞声(もんじょう)先生は、教育理念として『進みゆく世におくれるな、有為な人間になれよ』という言葉を掲げています。これは『時代の流れに乗り遅れず、それぞれが能力を発揮し、役立つ人間として生きてほしい』というメッセージです。これを実現するためにさまざまなアクティビティを用意し、自主自律の精神で能動的に学ぶ生徒を育てています」と安居先生は話します。
「利他共生」の心を養う探究教育
探究の授業では中1で自分史を作成するところからスタート。中2では「自慢研究」として得意分野を調べ、中3では自分でテーマを設定して研究した内容をパワーポイントにまとめて発表を行います。高校生からは「宗教探究」として講演などを聴く機会を設けます。宗教そのものを学ぶのではなく、仏教校としての観点から人のために尽くし、それを生きがいとする「利他共生」の心を育みます。「こうした取り組みにより、生徒たちは自主的に現状に疑問を持ったことを変えていきたいという行動を起こし、校長室にも相談に訪れます」と安居先生は話します。校内では学校で販売しているお弁当の容器を洗って繰り返し使用できるものに変えたり、自販機で電子マネーを使用できるようにしたり、持ち主が見つからない忘れ物の傘を自由に使用できるようにしたりするなど、有志のグループや生徒会、部活など、さまざまな生徒たちの提案が実現しています。
世界の中における日本を見つめるという視点を持つ
同校はグローバル教育にも力を入れています。「本校のグローバル教育は語学力の向上にとどまらず、世界の中の日本を見つめ、日本や自分に足りないものは何かという視点を持つことを大切にしています」と安居先生。中3では全員が海外語学研修に参加するほか、中高生希望者向けのサマーキャンプ(アメリカ・イギリス・ニュージーランド)、フィリピンでの1か月語学研修(高校のみ)、また、高校課程には1年留学を必須とするコースが設置されているなど、豊富なプログラムがあります。「大学や社会人になって羽ばたけるように、中高時代から文化の違いや留学先の自然環境、社会問題などを知り、世界を知る目を養います」(安居先生)
四季折々の花々を絶やさないなど環境づくりにも心配りの感じられる同校。夏休み中も見学会を実施しているので、学校の雰囲気を知る良い機会となりそうです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
淑徳中学校
[学校HP]https://shukutoku.ed.jp
〒174-8643 東京都板橋区前野町5-14-1 Tel.03-3969-7411
最寄駅/ 東武東上線「ときわ台駅」・都営三田線「志村三丁目駅」徒歩15分。 「ときわ台駅」・JR「赤羽駅」からバス「前野小学校」。 スクールバス:「ときわ台駅」「赤羽駅」、西武線「練馬高野台駅」からあり。