私学探検隊

地理の授業が楽しみに! 「桃太郎電鉄 教育版」を授業に導入

カリキュラムに対応した教育版を使用

取材に応じてくれた社会科の内田成昭先生

同校では、昨年から、中学1年の日本地理の授業に「桃太郎電鉄 教育版」を導入しました。大人にも子どもにも大人気の「桃鉄」は、全国各地を電車で移動しながら各地の物件を購入し、手に入れた資産の多さを競うゲームです。教育版は、学校のカリキュラムに対応するように調整されたもので、通常版でおなじみの「貧乏神」や「キングボンビー」は登場しません。

「桃鉄を授業に取り入れることで、子供たちが楽しみながら地理を学べるようになりました」と社会科の内田成昭先生。授業では、まず1時間、その地域に関する事前学習を行い、次の時間に桃鉄を行います。4人ずつのグループに分かれ、九州地方から中国・四国地方へと北上し、ゴールは北海道です。プリントの穴埋めをしながらゲームを進めるので、地理の知識もしっかり身につきます。

例えば、東京駅に停まった場合、丸の内駅舎や皇居など、その地に関連する名所の説明も表示されます。さらに、都道府県の県庁所在地や人口、名所、名産などもその場でチェックできるので、その地域全体の情報を知ることができます。「これまで暗記が大変だった地名や全国の観光名所、特産品もゲームなら楽しく覚えることができます」(内田先生)。

「地理は苦手」から大人気の授業に

「この作物は何?」、「珍しい特産品だから調べてみよう」とタブレットで調べる姿も増えました。「ゲームを通じて地域ごとの特徴を楽しみながら理解しているようです」。中学2年の生徒から、「去年の桃鉄の授業は楽しかった。またやりたい」 とリクエストされることも。「能動的に学ぶ姿勢が身についてきて、正直、想像以上の反応でした(笑)」と内田先生。

「地理の授業では、実際に存在する場所や物事について学びます。ただ暗記するだけでは面白くありませんが、現地に行かなくても、情報をもとにそれをイメージすることで、興味や関心が湧いてくるのです」。また、社会だけでなく、ゲームの戦略やお金の管理を通じて、数学や他教科の知識も身につくので、教科横断型の学びにつながります。「他教科の先生方とも連携して、活用できる場を増やしていきたいと考えています」。

「中学受験で地理が苦手だった人も心配ありません。桃鉄を使えば、楽しみながら地域の歴史や文化を学べるので、自然と知識が増えていきます。ゲームを通じて地理が楽しくなるはずです」と内田先生は話してくれました。

分からないことは内田先生に質問しながら進めます

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

中村中学校
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