ふたつの笑いで“笑和(しょうわ)”表現活動と発見ある授業で笑顔が生まれる学校に
生徒一人ひとりの夢の実現に向け、5つの特徴的なコースを展開する昭和学院中学校。今年度からは、昭和学院小学校の校長として尽力されてきた山本良和先生が中高の校長として就任しました。長年、筑波大学附属小学校で算数の研究を行うとともに、国内外での教育活動や学校改革にも取り組んできた山本先生に、これからの昭和学院についてお話をしていただきました。
学んでいる子どもたちは
笑っている
本校には生徒一人ひとりが自分の好きなことや、やりたいことを見つけられる5つのコースがあります。それぞれのコースがさらに充実するよう、教育活動の捉え方を改めて考えてより良いものにしていくことが私の使命です。その基準が何かというと、生徒が笑っているかどうかです。国内外で教育活動や支援をしてきた中で実感したのは、「学んでいる子どもは笑っている」ということです。この笑いを広げ、“笑和”学院にすることをコンセプトとして考えています。
笑いというのは2種類あり、一つ目は安心や信頼による笑顔です。緊張していたり、居心地が悪いと笑顔にはなりませんよね。ですから、学校が居心地の良い場所でなくてはいけません。学校における居心地の良さというのは、「自分が何かを発したとき、相手が受け入れてくれる安心感がある」ということです。今まで以上に表現しやすい環境をつくり、生徒が表現する場を増やしていく予定です。
二つ目の笑いは、「そうなんだ!」という笑いです。学校生活で一番長いのは授業ですから、それが耐えるだけの時間になってはいけません。今まで見えていなかったことが見えてくる、メタ認知能力を高められるような授業ができるよう、先生方と相談・協力しながら進めていきます。
とはいえ中学高校では知識を習得することも必要ですから、定着を図る授業と表現活動をしながら新たな見方、考え方あるいは概念形成をしていくような開発の授業のバランスを取り、授業をデザインしていきたいと考えています。
ともに学びながら授業を進化
このコンセプトを実現するには、学校も常にアップデートしていく必要があります。その一環として考えているのが、先生方の授業研究です。生徒の表情や学びに向かう姿勢など、自分の授業との違いを知ることができますし、新しいアイディアも得られます。その上で先生同士が「自分ならどうするか」を考え意見交換し、お互い刺激を与えあう関係を築いていく。また、「生徒を笑顔にする」という具体的な目標をもつことで、自分を評価できるようにもなります。
失敗を恐れずに
「やりたい」を見つける
これからの社会は、こうすれば絶対うまくいくというフォーマットはありません。ですから中高でたくさん失敗をして、その失敗から知見を得て、また取り組むという姿勢を培うことはとても大切なことです。失敗への恐れに縛られると、笑いも出なくなってしまいます。一つ目の笑い、安心して表現ができるというのは、安心して失敗できるということです。入学式の時、「“たい”がある学校生活にしましょう」と新入生に伝えました。「たい」というのはもちろん魚の鯛ではなく、「○○したい」という意欲です。昭和学院はやりたいことにチャレンジできる学校です。失敗を恐れず「やりたい」をたくさん見つけて生徒がたくましく成長できるよう、我々も一緒に挑戦してまいります。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
昭和学院中学校
[学校HP]https://showa-gkn.ed.jp/js/
〒272-0823 千葉県市川市東菅野2-17-1 Tel.047-323-4171~5
最寄駅/
JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」・京成本線「京成八幡駅」徒歩15分。「本八幡駅」「京成八幡駅」・JR総武線「市川駅」、JR武蔵野線 北総線「東松戸駅」から京成バス「昭和学院」。