脚本から衣装、大道具まですべて生徒の手作り 部員全員でひとつの舞台を作り上げる英語劇部
楓祭へ一丸となって取り組む歌、踊り、英語の台詞で表現
学校生活の中で、授業や学校行事以外でも大切な出会いや貴重な経験ができる場のひとつがクラブ活動。東洋英和女学院中学部・高等部にはスポーツ系、文化系のほか、ステージ系と呼ばれるクラブがあります。その中のひとつが英語劇部(EDC)。その名の通り英語で演劇をしますが、歌あり、踊りありのミュージカル劇で、楓祭(文化祭)をはじめ年に数回発表の機会があります。活動は週5日ほど。2024年度は38名の部員が在籍。「舞台はすべて生徒が作ります」と話すのは部長のO.A.さん。中学1年生は衣装やメイク、大道具などいわゆる裏方を担当。舞台に出るのは高校1年生までで、高校2年生は演目を決め、台本を書き、音楽やダンス、演出など舞台作りのすべてを担い、指揮をとります。
4月に部員たちに演目を発表し、役はすべてオーディションで決めていきます。一次審査では演技や歌などのスキルに加え、二次では面談を行い、自分自身のことや役に対する考えを深めていくといいます。「オーディションの審査は高校2年生が行います。まずは自分自身を理解しているか。そうでないと役も理解できません。今まで自分が頑張ってきたことも含めて伝えながら、自分が役をどう演じ、何を伝えたいかなどアピールします。必ずしもなりたい役になれるわけではありませんが、配役が決定したら改めて役を理解し、楓祭に向けて作り込んでいきます」とO.A.さん。
やりたいことのためなら頑張れる部活で学ぶ楽しさと大変さの両立
顧問の大友香里先生は「教師は英語の台本をチェックしたり、相談にのったりすることはありますが、基本はすべて生徒たちが自分たちで作り上げていきます」と話します。「部活はかなり大変だと思いますが、通学の電車の中や、帰宅してすぐに勉強に取り掛かるなど、やることがたくさんあるからこそ時間の使い方がうまくなってくると思います」とO.A.さん。やりたいこと=部活がモチベーションを上げる原動力でもあるといいます。「部活を通して、とことん頑張る経験をしているからか、EDCの生徒たちは集中力も高くて、クラブ引退後は自分が目指す進路に進んでいます。また、舞台に上がることと裏方を担うこと、それぞれ学ぶことがあり、両方の立場を経験することで、社会に出た時にもいろいろな立場があることを理解できるようになると感じています」と大友先生。
O.A.さんは初めてEDCの舞台を見たときに、先輩たちが楽しそうに演技をしている笑顔に惹かれ、輝いている姿にあこがれてEDCに入部したそう。そして今度は自分たちが作った英語劇で「多くの人に表現する楽しさを伝えたい」と意気込んでいます。EDCの魅力が詰まった舞台を楓祭で見せてくれるでしょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東洋英和女学院中学部
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