私学探検隊

きっかけはコロナ禍での社会科の先生の動画。 世界遺産の魅力を発信し、保護活動にも取り組む

『世界遺産×SDGsチャレンジ!』最優秀賞受賞!

清泉女学院の「チーム英国パンダ」は高2の佐々木さんと菅野さんの二人による有志団体。世界遺産の魅力を発信し、グッズ制作をし、その収益を世界遺産の富岡製糸場と絹産業遺産群に寄付することを目的として活動しています。

まず設立経緯を聞きました。二人が入学したのは、最初の新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言が発令された2020年4月。入学しても登校できない日々が続く中、社会科の北宮枝里子先生が動画「目からウロコの世界遺産」を発信。この動画をきっかけに世界遺産に興味をもった二人は世界遺産検定を受検。現在、佐々木さんは世界遺産検定最上級のマイスターを、菅野さんは世界遺産2級を取得。そんな二人が中3のとき、世界遺産アカデミーが主催する『世界遺産×SDGsチャレンジ!』というコンテストのプレゼンテーション部門『産業遺産を例に持続可能な産業のあり方を考えよう』に参加し、最優秀賞を受賞しました。

「この受賞をきっかけに、校内で世界遺産や産業遺産の魅力を伝え、保護につなげていこうと考え、有志団体を立ち上げ、活動することになりました」(佐々木さん)

ゼロからのグッズ販売で保護活動を実践中

グッズ販売中の様子。ちなみにキーホルダーは300円、ポーチは500円、バッグは600円。セット販売もしており、セットだと3点で1200円だそう

富岡製糸場と絹産業遺産群は、コンテストのテーマでも扱った世界遺産。グッズ販売の利益を全額寄付するということで保護活動を実践することに。ゼロからのグッズ制作 
販売までに手配が必要なことや売値の設定などは、同校の事務長のアドバイスを受けながら予算をもらったそうです。

「グッズは世界遺産を身近に感じてもらうため、普段使いできるキーホルダー、ポーチ、バッグにしました。グッズの柄は全校生徒から募集、3種類のグッズをそれぞれ100個作り、完売を目指しています」(菅野さん)

グッズは今度の文化祭でも販売。完売まであと少しだそうです。「世界遺産に興味がない人にもどうしたら興味をもってもらえるか考えながら作りました」(佐々木さん)、「形や大きさなど使いやすさも重視しました」(菅野さん)とこだわった点を話してくれました。

最後に世界遺産の魅力と将来の希望について伺いました。

「北宮先生の動画を見て世界遺産の理念に共感し、美しい世界遺産を皆で守っていく世界を作っていきたいと思いました。将来は世界遺産について教える側になるか、研究者になりたいと考えています」(佐々木さん)

「世界遺産を学ぶと当時の人々も現代の私たちと同じようなことで悩んでいたり、考えていたりしているんだなと知ることができ、ますます興味が湧いてきます。将来は世界遺産の知識も生かせる観光関係の仕事に就きたいです」(菅野さん)

学びたいと思ったことを突きつめ、有志として活動をする。その活動を全力でサポートする学校。チャレンジしたいことがたくさんあるという欲張りで活動的な受験生には、ぴったりな学校です!

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

清泉女学院中学校
[学校HP]https://www.seisen-h.ed.jp/
〒247-0074 神奈川県鎌倉市城廻200 Tel.0467-46-3171
最寄駅/ JR京浜東北線など「大船駅」からバス5分「清泉女学院」。

この学校の詳細情報を見る