リベラルアーツ教育の先進である桜美林が、文理横断型の学びによる デジタル人材の育成に着手。魅力ある専門家と出会える6年間が待っている
DXハイスクール指定校に。
拠点校としての役割を具体化
幼稚園、中高、大学がワンキャンパスの強みを生かして、新時代に対応した教育環境を創造し続ける桜美林。国際性を有した「自立した学習者」の育成を目的に、早くからリベラルアーツによる学びを取り入れ、実践してきた学園風土が、中高にも影響をもたらしていることは言うまでもありません。文部科学省が「デジタル人材の育成と文理横断型の探究学習に取り組む拠点」と位置づけている、DXハイスクールに指定されたのも、その証の一つでしょう。
昨年度より、校長補佐の川原田康文先生を中心に、少し先の社会を思い描いて、中高生に必要な教育とは何かを検討してきました。
「AIが人間を超える日は数年以内に訪れそうですし、ChatGPTにしても、もはや『使うな』という時代ではありません。堂本(陽子)校長ともよく話すのですが、時代の変化、地球環境の変化の中で人間はどうしていくべきかを考える時代に来ていると思います。DXハイスクールの指定を受けたことを一つのきっかけに、情報科学的な情報や、未来の情報が、文系・理系の枠を超えて生徒たちに伝わる機会を作っていきたいと考えています」
早くも未来につながる講演が始動。
より多くの生徒に届けたい
さっそくこの10月から、国内外を問わず、外部から講師の方をお迎えして、講演やワークショップを実施していきます。その講師とは、経営者や最先端の研究に取り組んでいる研究者、枠を超えた活動で注目を集めている方など非常に多彩で、生徒たちの目がキラキラと輝く様子が目に浮かびます。
「高大連携も考えています。桜美林大学はもちろんのこと、海外も含む、他大学にも、順次協力を依頼しているところです」
その舞台となる場所が、中学校校舎の1階のエントランスに決まり、この夏休みから、絨毯の張り替えや大きな電子黒板の導入などを行ってきました。
「ここを『ラーニングイノベーションスペース』と呼ぶことにし、さまざまなアクティブラーニング型の学びを展開していきますが、専用のスペースというわけではありません。その使い道にとらわれることなく、機材を使って授業を行うも良し。発表会やプレゼン大会を行うも良し。ハンドベル部がここでコンサートを行うように、自由に使えるスペースとしたほうが趣旨に合うのではないかと思います」
DXハイスクールは高校生がメインの取り組みですが、吹き抜けなので、上階に教室がある中学生の目にも留まりやすい環境です。
「もちろん中学生も講演やワークショップに参加できます。そこで異年齢の交流が新たに生まれたら面白いですよね。一方、生徒全員が端末を持っている今、情報共有、コミュニケーションの方法は、さらに変わっていくと思います。学校の管理者の一人としてより多くの生徒に、何ができるか、ということは、常に考えているつもりです」
学校見学に訪れた際に、生成AIリテラシー教材を搭載したPepperと触れ合うことができるかもしれません。ぜひ学校に足を運んで、エントランスをのぞいてみてください。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
桜美林中学校
[学校HP]https://www.obirin.ed.jp/
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758 Tel.042-797-2668
最寄駅/
JR横浜線「淵野辺駅」徒歩20分。JRなど「町田駅」からバス「桜美林学園前」ほか。
スクールバス:京王線・小田急線・多摩都市モノレール「多摩センター駅」、「淵野辺駅」からあり。