私学探検隊

新しく導入される「算数・理科入試」に注目集まる!

教育の三本柱に「理数教育の充実」が加わる

母体となる東洋大学の創立者・井上円了は哲学者。その建学の精神を受け継ぐ「哲学教育」をベースとした教育を行う東洋大学京北が、来年度より新しく「算数・理科入試」を導入します。 「本校では『哲学教育』『国際教育』『キャリア教育』を教育の三本柱としていますが、さらに、『理数教育』の充実という新たな柱の構築に6年前から取り組んできました。そして、中高一貫6年間の学びの体制が整ったことにより、来春の入試で『算数・理科入試』を導入することにしました」と話すのは広報部長の井出秀己先生。 「『理科・算数に興味がある』『理科・算数が好き』という生徒たちを中心に『理数教育の充実』という新たな柱をさらに発展させていきたいと考えています」(井出先生)とのことです。

 

6年間の理数教育で本当の教養を育みたい

「未来の科学者プロジェクト」では大学の先生1人と中学の先生2人が研究をサポート(中3)

理数教育推進委員長の齋藤楓大先生に理数教育の過去、現在、未来について伺いました。現在、同校では中学生対象の「KSST(*)Jr」と中3対象の「未来の科学者プロジェクト」、高1・高2対象の「KSST」という3つの理数教育プログラムを展開しています。 「本校の理数教育が目指すのは学び方の視点を得たり、知的好奇心を育むことにより、本当の教養を身につけることです。KSST Jrは生物や地学を中心としたフィールドワークや特別授業を実施するプログラムで本物に触れることを目的にしています。中1では観音崎、中2は勝浦での臨海実習、中3は伊豆大島でのフィールドワークへ。中1の生徒に『海を見たことがない』という生徒がいました。また、生物の生態に驚く生徒もいました。こういった体験や素朴な疑問を持つこと=知的好奇心が理科の学習の基本になります。

東工大ではロボットの研究室を見学(KSST/高校生)

この学びの姿勢や学び方は、他の教科にもつながっていくものです」 「未来の科学者育成プロジェクト」は中高大連携のプログラムで東洋大学の先生の指導のもと1年間研究を行い、最終的には全校生徒の前でその成果の発表をします。 「未来の科学者育成プロジェクトは6年目の実施となり、今年は41名の生徒が参加し、6チームに分かれて研究をしています。テーマは科学的に肉を柔らかくする方法、クマムシの研究など様々。以前は指導する先生がテーマを決めていましたが、ここ数年は生徒自らがテーマを決めるなど能動的な学びが見られ、成長を感じています」 KSSTになるとフィールドワークはハワイへ。また、企業や大学の研究施設を訪問するなどさらに高度なものに。「KSSTでは中学での学びをさらに深め、様々な視点から論理的に考える力や客観的に捉える力を発展させます」 齋藤先生に理数教育の今後について聞いてみました。 「今年の12月にKSSTでGoogleへの訪問・見学をする予定があります。これからは“情報系”も取り入れていきます」 井出先生は「新しい『算数・理科入試』の難易度は他の入試と同一ですので、多くの受験生に受験してほしいです」と強調します。 理科好きな受験生の皆さん、ぜひ挑戦してください。

*KSST=KEIHOKUスーパーサイエンス

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東洋大学京北中学校
[学校HP]https://www.toyo.ac.jp/toyodaikeihoku/
〒112-8607 東京都文京区白山2-36-5 Tel.03-3816-6211
最寄駅/
都営三田線「白山駅」徒歩6分。メトロ南北線「本駒込駅」徒歩10分。メトロ丸ノ内線「茗荷谷駅」徒歩17分。メトロ千代田線「千駄木駅」徒歩19分。

この学校の詳細情報を見る