大学やネイティブの先生の講座も 小学生対象の夏休み自由研究教室
実験からものづくりまで 多彩なワークショップ
工学院大学附属中学校・高等学校では、7月28日に小3以上の小学生を対象とした「夏休み自由研究教室」を開催しました。以前は毎年夏休みに工学院大学が開催していた「わくわくサイエンス祭」に中高のブースをいくつか設けて参加していましたが、コロナ禍で大学主催のイベントが中止となり、2年前から中高が主催する形で「自由研究教室」がスタート。現在は中高の先生方が中心となってワークショップを実施していますが、大学の先生が手掛ける講座もあり、中高大連携の一環にもなっています。自由研究教室では文系・理系などの分野を問わず、実験、ものづくりなど23種類の講座を用意。先生方が自身の専門や得意分野を活かして指導にあたり、約90人の中高の生徒たちがボランティアで参加しています。
大学の先生の講座には大学生やOB・OGも参加
当日設けられたワークショップのうち4つが工学院大学で理工学を専門とする教授陣による講座でした。そのうちのひとつ、「立体手形を作ろう」は、先進工学部応用化学科准教授・吉田直哉先生によるもので、歯科で型取りに使われる医療材料を用いて自分の手形を作りました。この講座には吉田先生の研究室に所属する大学生や卒業生も参加。吉田先生は「小学生がいろいろな世代の人と関わるきっかけにもなると思っています」と話します。また、先進工学部応用物理学科教授の山口智広先生が担当した「3色LEDにトライ」では、ボランティア担当の中高生に山口先生が事前に授業を行って準備したのだとか。中2のS・Sさんはサイエンス部に所属しており、「理科の先生になるのが夢。教えるのは本当に楽しい」と話してくれました。
英語と理科が同時に学べる 英語でDNA抽出実験
同校のインターナショナルコースでは英語以外の教科も英語で授業を行っています。ネイティブ教員のクリストファー・ジョー・スー(通称クリス)先生はフィリピン出身。専門は理科です。今年、クリス先生は「英語でDNA抽出実験」という講座を担当。この講座ではバナナからDNAを取り出す実験を通じて、道具の名称や実験方法などを英語で学びました。「インターナショナルクラスでは中1で今回のような授業をやります。参加してくれた子どもたちが本校に関心を持つきっかけになってくれたら」とクリス先生。アシスタント役を務めたのはともにインターナショナルコースに通うR・Oさん(高2)とY・Mさん(高1)。英語が堪能な2人は「小学生にわかりやすく教えるのは難しさがありつつも楽しかった」と話してくれました。参加した小学生にとっても同校で過ごした夏休みの1日は、心に残るものとなったことでしょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
工学院大学附属中学校
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