私学探検隊

学びへの意欲を高める医学部・薬学部研修

知的好奇心を喚起し将来の自分を描く

【医学部研修】ES細胞の分化誘導実験の様子。実験では、心筋に分化させた細胞が拍動する様子も観察できます。

千葉日本大学第一中学校は、総合大学である日本大学の付属校というメリットをいかした高大連携教育を行っています。隣接する日本大学理工学部を中学1年生が訪問し、最新の研究や機器に触れながら学ぶ理工学部体験、大学生と課題研究に取り組む2泊3日の八海山サイエンスキャンプなど知的好奇心を喚起することで、生徒が将来を描きながら進路実現に繋げる取り組みを展開しています。多彩な高大連携教育の中でも同校ならではといえるのが、医学部・薬学部研修です。

医学部・薬学部研修は理事長の加納誠先生が企画したもので、同校と東京・両国の日本大学第一校高等学校のみのプログラムです。「加納先生は日本大学医学部出身の医学博士でして、『最先端の医学に触れることで、医療への関心や学習意欲を高めたい』との思いから実現しました。原則高校1・2年生の希望者対象で、進路を具体的に考える良い機会になっています」と研修担当の時田淳平先生。この言葉通り、学びへのモチベーションアップにも大きく貢献しており、26校ある付属校の中で同校が日本大学薬学部への進学者数1位という年も珍しくありません。

専門的な学びを体験し事後学習でさらに深める

【薬学部研修】アスピリンとして知られるアセチルサリチル酸を自分の手で合成します。

医学部研修は、日本大学医学部リサーチセンターに夏休みの4日間通学。救命センターや臨床検査部などの見学、大学の先生による講義に加え、マウスのES細胞を培養し神経細胞や心筋に分化させる実験を体験。最終日には、研修での学びと研究に関する今後の展開を発表します。

薬学部に3日間通学する薬学部研修は体験がメインとなっており、鎮痛剤の成分として知られるアセチルサリチル酸の合成、薬の調整や調合、エマルション作りに挑戦します。

こうした専門的な学びの機会をより充実したものにするため、研修前には専門用語や必要な知識を身につける事前学習。さらに、事後学習として医学部・薬学部研修発表会を開催しています。実験で使用したES細胞の臨床応用の展望や、似た性質をもつiPS細胞との比較など、研修での学びをさらに発展させてプレゼンテーションをします。このように事前学習・研修・事後学習という流れを組むことで、論理的思考力や表現力など総合的な力の向上にも繋げています。また、同じ医学部・薬学部を目指す仲間として、研修に参加した日大一高の生徒との交流が生まれることもあるのだとか。

「医学部・薬学部研修は貴重な機会です。研修がさまざまなことに関心をもつきっかけになれば嬉しいです。また、これからは探究する力が求められますので、興味関心をもとに自ら課題を見つけて思考し解決に取り組む姿勢。そして、他者に考えを伝える表現力をさらに高めて欲しいと考えています」(時田先生)。

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

千葉日本大学第一中学校
[学校HP]https://www.chibanichi.ed.jp
〒274-0063 千葉県船橋市習志野台8丁目34番1号 Tel.047-466-5155
最寄駅/ 東葉高速鉄道「船橋日大前駅」徒歩12分。新京成線「習志野駅」徒歩18分。 新京成線「北習志野駅」・JR総武線(快速)「津田沼駅」から新京成バス「千葉日大一高前」ほか。

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