私学探検隊

空港など実際の場面を想定した体験学習EBC(イングリッシュ・ブート・キャンプ)で 実践的な英会話力を身につける

教育の根幹に男女を問わず「武」の精神性を大切にしている西武台千葉。これは、「自ら律して高めようとする強い精神力、礼儀正しさ、他人を思いやる気持ち」などを大切にすること。その精神を基に、「学習活動」「部活動」「体験活動」を教育の3本柱に据え、バランスの良い人材育成を目指しています。とりわけキャリア教育の一環として重視しているのが体験教育です。

生徒4人+ネイティブ講師1人の少人数グループで行うEBC

パスポートチェックのやり取りなど実際の場面を想定した実用英会話は、海外研修のプレ準備に繋がる。

グローバル社会で活躍・貢献できる人間を育てる英語教育においても、教室内の活動にとどまらないさまざまな体験活動を行っています。

その一つが、コミュニケーションツールとして英語の実用性を高めることを目的にしたEBC(イングリッシュ・ブート・キャンプ)です。中1は日帰り(学校内)、中2は1泊2日(学校近くの宿泊施設)で行い、中3の海外語学研修に向けて英語漬けで過ごす体験学習です。

中2のEBCでは、ホテルや空港など海外研修で体験する場面を想定して、搭乗手続きや手荷物検査、パスポートチェック、ホテルのチェックインなどロールプレイング形式の学びで実践的な英語を身につけます。

「生徒4人にネイティブ講師1人がつく少人数グループで行うことが特徴で、普段の授業ではあまり使わない実用英語に慣れることが目的です」と、教頭の池田有向先生。

同校の英語体験学習は、「実用英語プラットフォーム戦略」としてとことん実用性にこだわります。EBCに加えて、キッザニア東京での英語を使った職業体験(中1)、生徒4人と外国人留学生1人の5人1組で行動する観光名所「浅草散策」(中3)を実施。ネイティブと英語でコミュニケートする成功経験が生徒たちの自信と会話力を向上させ、「もっと英語を学びたい」というモチベーション効果を高めています。

さらに中学3年間、週5回の英語の授業とは別に、週1回フィリピンの先生と1対1で、25分間のオンライン英会話を行って、スピーキングとリスニングの力を養います。

中3のオーストラリア語学研修(全員参加)では、実践的な英語力を生かしてホストファミリーや現地の人と意思疎通できる素晴らしさを実感。グローバル社会で欠かせない、「自分の考えを英語で伝えることができる」会話力を育んでいきます。

教科書を5回繰り返し学習する「5ラウンドシステム」を導入

留学生と一緒に浅草の街歩きを楽しむ生徒たち。ブロークン英語でも通じる“おしゃべり”体験がうれしい。

実用英会話を磨く一方で、英語の授業では6年前から「5ラウンドシステム」を導入。教科書を1年間で5回、切り口を変えながら繰り返し学習する指導法です。ラウンド1は英文音声をひたすら聞いて概要理解に集中し、ラウンド2では音声を聞きながら教科書の文字と一致させ、さらに音読、穴あき音読といった具合にインプットとアウトプットを段階的に発展させていき、学年末にはパワーポイントなどを使いながら教科書の内容を自分の言葉(英語)を使って説明するリテリングまでに仕上げます。

英語4技能をバランスよく定着させ、総合的に英語力を向上させる「5ラウンドシステム」は、「同じ内容を繰り返し学ぶことが重要で、リスニングから入ることで英語への苦手意識を軽減させ、英語脳への切り替えを容易にしています」(池田先生)。生徒たちがより英語に親しむようになり、授業中に英語が飛び交う場面も増加しました。

同校では全学年でGTECを実施していますが、「5ラウンドシステム」導入前に比べてリスニングとライティングの各スコアが上がっており、中学生の英検2級合格者が50名弱、準1級合格も5名を数えます。

こうした積み重ねによって、6年一貫教育の内部進学生を中心に、国公立大学、私立難関大学の合格者数が増加。英語力アップが2024年度進学実績の成果となって表れています。

 ※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

西武台千葉中学校
[学校HP]https://www.seibudai-chiba.jp
〒270-0235 千葉県野田市尾崎2241-2 Tel.04-7127-1111
最寄駅/ 東武アーバンパークライン「川間駅」徒歩20分または朝日バス「日の出町」徒歩5分。 スクールバス:「川間駅」から6分、「境・関宿」「坂東方面」からあり。

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