誰でも参加できる生徒主体の研究発表の場 アカデミックデイで発表の楽しさを体験
自らテーマを決めて研究
年度末に成果を発表する
市川学園にはIchikawa Academic Day(以下IAD)という行事があります。生徒たちが自らテーマを決め、約1年かけて調べたり研究したりしてその結果を年度末に発表するという企画で、2017年からスタートしました。もとは文化祭で行われていた「口述研究発表会」という伝統行事でしたが、文化祭では一般来場者が聴講の中心となり、生徒たちが見る機会としては不十分だったこともあり、口述研究発表会とは別の発表の機会を設けました。
IADは個人、グループに関わらずエントリーできる。中学1年生~高校1年生まで誰でも発表することができ、そのテーマは各人が自分の興味あるもの、疑問に思ったこと、ほかの生徒たちに聞いて欲しいことなど自由に決めることができます。自由、つまり何でもいいというのは実はとても難しく、学校の授業などで決まったテーマや課題を調べていくのとは異なり、テーマを決め、どうやって調べるか、発表の仕方、資料の提示などすべて生徒が自分たちで行わなければなりません。
研究から発表までの準備も企画運営もすべて生徒が行う
ここで大きな役割を担うのがアカデミック委員会という組織。中学1年生~高校1年生までの生徒たちで構成され、IADの運営に留まらず、発表のきっかけとなる情報やイベントの提供も行っています。中学1年から3年連続でアカデミック委員会に入り、運営も経験している古河﨑俊太さん。中学1年生のとき、椛島隆弘さん、福田孝治さんとともにIADに参加しました。「昨年の発表は、図書館の授業で『ニュートン』という雑誌で何気なく見た太陽フレアの記事がきっかけで、もっと深く調べてみたいと思いました」(古河﨑さん)。市川学園には蔵書約12万冊を誇る図書館を中心とした第三教育センターという施設があります。「こうした施設に恵まれているのも発表のテーマを見つけるきっかけになっていると思います」と福田さん。3人で1つのテーマに向き合い、研究成果を発表しました。椛島さんは「発表するまでの形にするには時間もかかりますが、その分達成感があります」と話します。
最近では中学生の発表者が増えているそうですが、「市川学園ではIADに限らず、ほとんどの行事で上級生が低学年をフォローする低学年支援があり、安心して様々な行事にトライできます」(古河﨑さん)。
参加者はパワーポイントの作り方や、表現力、話し方など発表に必要な要素を学びます。聞き手は、自分の発表の場で参考にしたり、次に参加するきっかけになったりしています。IADは生徒たちが互いに刺激し合って成長していく大切な行事なのです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
市川中学校
[学校HP]https://ichigaku.ac.jp/
〒272–0816 千葉県市川市本北方2–38–1 Tel.047–339–2681
最寄駅/ 京成本線「鬼越駅」徒歩20分。JR総武線・都営新宿線「本八幡駅」、JR武蔵野線「市川大野駅」、 JRなど「西船橋駅」〔直通バス(登下校時のみ)〕からバス「市川学園」「市川学園正門前」。