埼玉大学との協同研究カリキュラム「B–STEM」で 問題解決力と批判的思考力を育む
多角的な視点を養う教科のコラボレーション
武南中学校は、1963年に学園創立、2012年に新設された併設型の中高一貫校です。建学の精神である「自主・自立・自学・協同」を基盤に、グローバルリーダーに必要な人間性と知性を育みます。
その実現のために、2023年度から異文化理解プログラム「BUNAN INNOVATION」をスタートさせ、注目を集めています。それに加えて力を入れているのが、同校独自のSTEM教育「B(武南)–STEM」です。埼玉大学STEM教育研究センターの所長である野村泰朗准教授が監修したオリジナルカリキュラムを使用した同プログラムでは、教科横断型の学びを通じて、課題解決力や批判的思考力を養成しています。
「B–STEM」では、文系・理系の壁を取り払い、学生が主体的に学び、考え、行動することを重視。「B–STEM」の責任者であり、数学科の佐藤寛先生は、「中学2年でプログラミング教育を実施し、中学3年の数学では、6コマの授業のうち1コマをデータサイエンスの学習に充てます。また、日々の授業においても、歴史の授業で科学技術の発展が社会に与えた影響について考察するなど、教科横断的な視点を取り入れた話題を取り上げ、生徒がさまざまな角度から物事を考える力を養っています」と話します。
理科と技術を組み合わせ、自作のモーターで車を走らせる
今年度は、理科と技術をコラボレーションさせ、プログラムで車を動かす授業を実施します。理科の須田亜美先生は、「理科で電流を扱う単元を学んだ際に、技術の授業でそれに関連するモーターを作るカリキュラムを組みました。生徒たちは、自分で作ったモーターを車に取り付けて走らせることに挑戦。昨年は市販のモーターを利用したのですが、今回は初めて自分でモーターを作ったことで、生徒たちは電流がどのようにモーターの動力に変換されるかをより深く理解することができたようです。また、試行錯誤を繰り返しながら、失敗から学び改善する力や、創意工夫の大切さも学ぶ貴重な機会となっています」と話します。
幅広い視点と柔軟な思考が育まれ、将来の選択肢も広がる「B–STEM」。「来年度以降もさらに進化させていくので期待してください」と佐藤先生は話してくれました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
武南中学校
[学校HP]https://www.bunan.ed.jp/j-highschool/
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