普段の授業で、大学の教授から「プロのアドバイス」
教授からの講評で
創作意欲が高まる
中学・高校、大学が同じ敷地内にあり、大学とのつながりが深い同校。大学の教授が中高の通常の授業に参加し、指導を行う連携授業が実施されています。この日は、女子美術大学芸術学部デザイン・工芸学科ヴィジュアルデザイン専攻の教授2名による、デザインコース生徒作品の講評が行われていました。
講評の対象となったのは、高校2年生全員が夏休みに制作した女子美祭ポスターの課題。作品がずらりと並び、生徒がはじめに作品についての説明を行い、2名の先生が一つひとつの作品についてアドバイスを行いました。「この部分の意図は?」「どのようなプランでつくっていった?」「普段から同じモチーフで描いている?」など、一人ひとりに質問を投げかけながら、丁寧に見ていく先生たち。改善点を指摘するというよりも、作品の良さを伝えることで次への創作意欲を引き出すような声がけが行われていました。
「もともとトランプの絵柄に興味があり、女子美の『J』とトランプのJACKをかけてつくりました」と語るのは、今回の女子美祭ポスター課題で、全生徒投票によって1位を獲得した小林さん。講評では、一つひとつ丁寧に描いたドットの模様や、アイデアを詰め込んだことを指摘してもらえて嬉しかった、と語ります。
「女子美生は、一人ひとりが自分の世界観を持っています。そして作品づくりに夢中になるときには自分の世界に飛ばされるような感覚があり、それを表現しました」と語るのは、全生徒投票で3位を獲得した和田さん。「講評では、『効果的に視線を誘導できている』など、商業デザイン目線でのアドバイスをいただけて、とても勉強になりました」と語りました。
大学との連携で
高い内部進学率を保持
中高大連携授業は中学1年から高校3年まで、年に1回ずつ行われます。生徒は大学の先生から専門的な指導を受けることができ、また内部進学への不安を解消することもできます。
連携授業のほか、高校2年次の夏休みにはキャンパス見学会や専攻別説明会、ワークショップ形式の体験プログラムなど、大学との連携プログラムが盛んな同校。2024年の内部進学率は81・3%で、首都圏の女子大付属校としてはトップの進学率を誇っています。大学スタッフと付属校スタッフとの人的交流も積極的にはかられており、生徒は将来を見据えながら安心して学びに集中することができます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
女子美術大学付属中学校
[学校HP]http://www.joshibi.ac.jp/fuzoku/
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