多彩な体験を通して成長できる中1の探究学習
二松学舎大学附属柏中学校では、地域に根ざした探究学習に力を入れています。中1の段階では校外学習で手賀沼など学校周辺の自然環境について学び、課題に向き合います。中1の生徒4人と入試広報室長の平田立人先生、中1担任の中村桃香先生にお話を伺いました。
校外学習では4つの班に分かれて活動
「本校では中1の生徒をごみ拾い班、生物班、野鳥班、農作業班の4つの班に分けて、それぞれのテーマごとに手賀沼周辺で探究活動を行う体験教室を実施しています。今回は各班から1名ずつの生徒に来てもらいました」と平田先生。早速、4人に活動内容について話してもらいました。ごみ拾い班に参加した宮澤陽大くんは「手賀沼でSUP(サップ)というサーフボードより少し大きいボードに乗り、徒歩では取れないごみを拾いました。拾ったごみはカゴに集めて持ち帰り、廃棄物を利用したアートを作りました。段ボールで魚を作り、ビニールで手賀沼を表したりして、きれいにできたので嬉しかったです。作品は一人ずつ発表しました」と話してくれました。「タナゴ、エビ、カメなどを捕まえて生態系を学びました。手賀沼に入ってみて、汚れを実感しました」と話すのは生物班の大川くん。野鳥班に参加した伊藤さんは「手賀沼周辺の野鳥を20種類くらい観察し、写真を撮りました。鳥の博物館で見学した鳥を実際に見ることができてよかったです」、農作業班の髙尾さんは「ブルーベリーの収穫体験をしました。実が落ちないように収穫するのが難しかったです。落ちてしまったブルーベリーを利用した草木染めにも挑戦し、作品はハンカチとして使っています」と体験したことを教えてくれました。
文化祭では探究学習の発表も
「中1では手賀沼周辺の環境や歴史を学び、4名くらいのグループごとに水、生き物、米などについて調べ、文化祭で保護者など来場者に向けて発表を行います。また、3学期にも1年間の探究学習の集大成としてポスター発表を行っています」(中村先生)。「魚や鳥などについて調べました。環境汚染によっていなくなった生き物もいることがわかりました」(大川くん)。「水について調べました。生活排水で手賀沼が汚染されていたことや、水道水のことも学びました」(宮澤くん・伊藤さん)。「お米の種類について調べました。人気の高い銘柄などもわかりました」(髙尾さん)
隣接する大学の施設で石鹸作り
地元柏市のNPO法人「せっけんの街」では手賀沼など周辺の自然環境を守るために、使用済みの食用油を利用して合成化学物質を含まず、環境に優しいせっけんに再生、再利用する活動を行っています。同校ではこの団体の協力で大学の施設を利用して、中1の生徒たちがせっけんづくりに取り組みました。「家に持ち帰って使いました。手洗いに使えるのはもちろん、食器も衣類も洗えるので、お手伝いをするきっかけになりました」(髙尾さん)。「洗濯に使いました。環境に優しいだけでなく、汚れもきれいに落ちました」(伊藤さん)
中1の生徒が思う学校の魅力は?
宮澤くん 「僕は英語が好きなので、英語に力を入れていて、海外研修や短期留学に参加するチャンスもあるところが魅力です」
大川くん 「周りに自然が多いこと。また、歴史の先生は話し方が上手で、授業がとても面白いです」
伊藤さん 「大学附属なので勉強するための施設が充実しています。東京と比べて人が多すぎず、少なすぎずという周りの環境も自分に合っていると思っています」
髙尾さん 「先生方が話しやすく、苦手な先生が一人もいません。授業では質問タイムをとってくれるので、質問もしやすいです」
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
二松学舎大学附属柏中学校
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最寄駅/
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