私学探検隊

「サレジアン教育」の成果があらわれた学園祭

2日間で全員がプレゼンや ポスター発表を経験

中1の代表生徒4名は、学園祭のなかで行われた学校説明会の壇上で、約300人の前でプレゼンテーションを実施。資料をプロジェクターにうつし、ピンマイクをつけてジェスチャーを交えながらのプレゼンに、来場者からは驚きの声が挙がった

 本科クラス・インターナショナルクラスともに全教科でPBL型授業が導入されているサレジアン国際学園。PBL(Project based learning)型授業とは、正解のない課題に対して生徒が主体的に最適解を構築するための授業です。単元ごとに教員から投げかけられるTrigger questionに対して自分なりの答えを構築し、グループで話し合い、最も説得力のある人の意見をクラス全体へプレゼンするという流れになります。
 PBL型授業を中心とした日常的な学びの成果を発表する場となったのが、10月に2日間にわたり開催された学園祭。サレジアン国際学園としては3回目の開催となった今回は、プレゼンやポスターセッション、経営体験の模擬店などさまざまな催しが行われました。
 中学1年生は、本科クラスは日本語で、インターナショナルクラスは英語で全員が7分間のプレゼンテーションを行いました。テーマは「グローバル社会で活躍するために何をするか」。生徒たちはスライドの準備をして、原稿を見ずにプレゼンを行いました。
 中学2年・3年の本科生は普段のゼミ活動の研究成果をポスターセッションの形で発表し、インターナショナルクラスの生徒は「iTime」と呼ばれる教科横断型の学びの成果を発表しました。また、インターナショナルクラスの生徒はオーストラリアの姉妹校とつないでディベートを行う企画もあり、日頃の英語教育の成果と学園のネットワークを活かした取り組みを知ってもらう機会となりました。

各教室では、日頃のPBL型授業で培われた表現力を存分に発揮しながら、プレゼンテーションやポスターを使った質疑応答が行われた

学術的要素があるもののみ 実行委員の審査を通過

 中学2年・3年生は学年企画もあり、中学2年生は脱出ゲームやクイズなどを、3年生はエンターテインメントを学問的に分析したテーマパークを出店しました。
 企画は単なる娯楽ではなく学術的な要素を盛り込む必要があり、どの催しも工夫を凝らした企画となりました。これらの収益金はすべて寄付にまわるといいます。
「高い審査基準が設けられているなかで、自分たちで議論を繰り返しながら企画をつくりあげており、普段のPBL型授業で論理的思考力や問題解決能力が育まれていることを実感しました」(尾﨑先生)
 高校生は模擬店を出店しました。出店時は損益分岐点を計算し、保護者団体「パードレの会」の審査を受ける必要があります。審査は仕事で経営に携わっているお父さん方が行い、広告手法などのアドバイスも行いました。
 学園祭は、学びの成果を来場者に示しただけでなく、生徒たちにとってもプレゼンテーションの機会や、マーケティング・経営を知る機会となりました。 

高校生の模擬店は、保護者の父親によるボランティア団体「パードレの会」の審査をクリアする必要があり、あらかじめ損益分岐点を計算し、売上目標などをプレゼン。経営体験の場となった

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

 

サレジアン国際学園中学校
[学校HP]https://www.salesian.international.seibi.ac.jp/
〒115-8524 東京都北区赤羽台4-2-14 Tel.03-3906-7551(募集広報部直通)
最寄駅/メトロ南北線・埼玉高速鉄道線「赤羽岩淵駅」徒歩8分。JR京浜東北線など「赤羽駅」徒歩10分。
「赤羽駅」からバス「師団坂通り」。

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