私学探検隊

「オープンオフィス」を生徒の有志団体eggskyが企画・運営

 品川女子学院では、2012年から導入している「デザイン思考」の手法を用い、各自が身の回りに目を向けて見つけた問題に対して、「1観察・共感→2問題発見・定義→3問題解決→4試作→5検証」という流れを体験します。主に道徳・総合学習の時間に、1年生から繰り返し、同じデザイン思考の型で探究活動をおこなっています。生徒が自主的に有志団体をつくり、探究活動をすることもあります。eggskyはその1つです。
 自分に合う中学校を見つけるために、受験生のみなさんは「オープンキャンパス」に参加することがあると思いますが、eggskyは職場に訪れる「オープンオフィス」があったら良いと考えて、それを実現しています。

「オープンオフィス」では、オフィスツアーや社員の方との交流などを行っています。
実際に働いている現場の空気を感じることで、「大人」や「社会人」に対する解像度を上げることを目的にしています

将来への不安を解決する
「オープンオフィス」

eggskyのメンバーは、将来やりたいことが見つからないという不安を問題と考え、全校アンケートによる観察で多くの生徒にとって多様な職種が身近でないことを知りました。生徒たちにとって、医療や教育などの日常的に目にする職種はよく知っていても、そうでない職種がたくさんあったのです。
 そこで、将来やりたいことが見つからないのは中高生に向けての職業に関する情報量が少ないからではないか、という仮説を立て、「オープンキャンパス」の企業版である「オープンオフィス」を解決策としました。

団体名の“eggsky”は、「沢山の可能性をもつ卵が成長し、空高く羽ばたいて行く」というイメージです

「オープンオフィス」の
企画とあらたな課題

 自分たちが企画するイベントの前に、まずは企業が実施しているオフィスツアーに参加し、働くイメージが湧くことを実感しました。そしてTOYOTAで試験的に中学生2名を対象に「オープンキャンパス」を実施して、自動車製造以外の業務を知ることができ、効果を実感できました。
 しかし、開催回数が限られてしまい、多くの学生の希望を叶えることは難しいという課題が浮上しました。また、学校を通して行う企画であったために、個人と企業のつながりを作ることができませんでした。そこで、次なる解決策としてオープンオフィスのアプリ化を決めました。交渉の結果、Lumuha株式会社のWingspaceというWebアプリに「オープンオフィス」の機能を搭載することになりました。eggskyの活動は今後も続きます。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

品川女子学院中等部
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