進化を続ける品川女子学院の28プロジェクト。今回は特別講座で時代劇映画のプロモーション!
好きなこと、得意なことに光を当てる特別講座
品川女子学院では学校外の方による特別講座が頻繁に行われています。今回は同校が実践する28プロジェクトに賛同した株式会社一広が、映画『柘榴(ざくろ)坂(ざか)の仇(あだ)討(うち)』(原作:浅田次郎)のプロモーション活動に取り組みながら映画製作についても学ぶという特別講座を実施。9月の公開に向けて、中3~高2までの希望生徒47名が活動をしています。
作品の背景は……
「桜田門外の変」は歴史の授業で習いましたか? 江戸時代末期に江戸城(今の皇居)の桜田門に向かっていた大老・井伊(いい)直弼(なおすけ)の行列が襲われ、殺された事件です。大老=今の総理大臣のような役職ですから大騒ぎになりました。江戸時代の日本は長い間「鎖国」をしていましたが、ペリーが黒船で浦賀沖に現れて開国を迫ります。井伊大老は「これ以上国を閉ざすのは日本の未来のためによくない」と開国を決めますが、それに反対する人たちが開国を止めようとして殺したというわけです。
映画『柘榴坂の仇討』のストーリー(ここからはフィクション)
井伊直弼の警護をしていたのは主人公、志村金吾という若い武士でした。主君である井伊大老を尊敬し忠実に働きましたが、その命を守ることができなかった。この映画は、自分を責め続けて苦しむ金吾と、直弼の命を奪った側の佐橋十兵衛という2人の武士のその後の物語です。事件の後、金吾は主君の仇討を果たそうと仇(かたき)を追い続けますが、ずっと見つかりません。江戸時代、武士には仇討が認められていました。時代が明治へと変わっても、金吾は自分の信念である武士道を捨てることなく探し続けます。桜田門外の変から13年も時間が経った明治6年2月、ついに金吾は十兵衛を見つけ出します。しかしこの時、仇討は明治政府によって重罪とされることになっています。それでも十兵衛を斬(き)って仇討を果たそうとする金吾の心は変わりません。そして金吾と十兵衛は、降りしきる雪の中、互いに剣を構えます。果たして二人の運命は……。
作品が訴えていること――
ほかの誰に何と言われようと、自分は自分であるという「誇り」をもつこと。その誇りを持ち続けるために、しっかり「覚悟」をして生きること。その「誇り」と「覚悟」のことを、「矜持(きょうじ)」と言います。この映画はまさに「矜持(きょうじ)」の物語です。
参加生徒は、原作を読み、試写を見て、製作スタッフの方々からさまざまな講義を受けました。外部の方からの刺激で視野を広げ、将来に向けた人生についても考えられるのが「特別講座」のよいところです。
※この記事は「柘榴坂の仇討×品川女子学院コラボプロジェクト広報blog」を元にしています。
原作は浅田次郎氏。多くの作品が映画化されています。小学生にもオススメの作家さんです。主人公を演じるのは中井貴一さん。仇役は阿部寛さん。井伊直弼役は歌舞伎界を代表する中村吉右衛門さん。金吾の妻セツは、品川女子学院の卒業生でもある広末涼子さんです。
『柘榴坂の仇討』(ざくろざかのあだうち) 9月20日(土)公開
主君・井伊直弼を失い、敵を探し続ける男。大老暗殺後、身を隠し孤独に耐える男。江戸から明治へ激変する時代のなか、13年後、二人を待ち受ける運命とは!? 浅田文学の最高峰、完全映画化!
出演:中井貴一 阿部寛 広末涼子 髙嶋政宏 真飛聖 藤竜也 / 中村吉右衛門
原作:浅田次郎 監督:若松節朗 音楽:久石譲 配給:松竹
2014映画「柘榴坂の仇討」製作委員会 zakurozaka.com
特別講座 「映画・柘榴坂の仇討PR大使~品女発!地元活性化プロジェクト」
第1回 「映画が出来るまで!そして、『柘榴坂の仇討』を映画化しようと思った理由!?」
第2回 「原作から脚本への進化論」
第3回 「映画業界とは何か?」
第4回 「映画業界の今と未来。女性がどうやって仕事を得ているのか」
第5回 『柘榴坂の仇討』特別試写会
第6回 「映画とTVドラマの違いとは?」
第7回 「PV制作会議~『柘榴坂の仇討』を発信する方法~」
第8回 「プロモーションビデオ(PV)撮影」
品川女子学院中等部・高等部
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