先生とは違った距離感だから質問もしやすい! 卒業生がチューターとして常駐する学習環境
ボランティアではなく、正式に採用され、学校に貢献
佼成学園中学校は、進路指導室や自習室で活動する、卒業生によるチューター制度が充実しているのが大きな特徴のひとつです。同校のチューターは、ボランティアではなく、正式に採用され、研修を受けた上で活動します。在校生だけではなく、先生方にとっても頼りになる存在です。進路指導部フェローの萩原知明さん(明治大学卒)、チューターの三好大海さん(東京理科大学2年)、水谷泰士さん(東京外国語大学1年)にお話を伺いました。
萩原さんは、大学時代はチューターとして活躍し、今年4月から同校職員となりました。チューターの勤務状況管理、生徒の合宿への帯同、進路相談への対応等々、その職務は多岐にわたっています。「裏方としてチューターたちにとっては息抜きができるような存在でいたいですね。また、生徒に対しては、進路相談を受けたら、きちんと話を聞いて状況を把握し、相手の立場に立ったアドバイスを行うように心がけています」
大学2年の三好さんは教員志望で、数学の教え方には定評があります。「先生とコミュニケーションが取りやすいのは、母校ならでは。熱心な生徒はもちろん、恥ずかしがり屋の生徒もサポートしていきたいですね」
大学1年の水谷さんは、昨年までチューターに勉強を教わる立場でした。「現在は自分もチューターの立場になり、生徒のやる気の波を起こさせるような言葉を与えてあげられたら…と考えながら活動しています」
自習室「学びの森」では中学生とのコミュニケーションも
進路指導室や自習室「学びの泉」では、主に高校生がチューターに質問や相談などをしていますが、中学生用の自習室「学びの森」は中学生とチューターの交流の場にもなっています。チューターの講演会を行うこともあり、中学生のうちから自分の進路を考えるよい機会になっています。
最後に、3人に同校のチューター制度の魅力について話してもらいました。
「身近に先生とはまた違う、お兄さんのような存在のチューターがいて、フォローしてくれることは安心感があります」(水谷さん)
「塾や予備校の先生にはない、卒業生ならではの距離感をこれから入学してくる生徒にも実感してほしいですね」(三好さん)
「さまざまな大学で活躍するOBがいて、刺激を受けられるのは、本校の魅力です。チューター時代には自分と同じ大学に入学した生徒が報告に来てくれたこともあり、嬉しかったですね。自分の将来を考える上でも、実際に大学に通う先輩たちと関わることができるのは大きいと思います」(萩原さん)
佼成学園中学校
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