21世紀型授業推進校は、入試の間口が広く、入学後の可能性も大きい!
2015年より「ハイブリッドインター」「「ハイブリッド特進」「ハイブリッド特進理数」と3つのクラスを設置し(詳細は本誌9月号参照)、21世紀型授業推進校として大きく生まれ変わる工学院大学附属。今回は、新体制1期生が集まる15年入試を中心に、入試広報部部長の高橋勉先生にお話を伺いました。
英語選択入試を新たに設置。その意図は?
同校の入試には「4科」「2科(国算)」「思考力テスト+算数」「思考力テスト(のみ)」がありますが、そこに2015年から「英語+算数」が加わります。英語入試というと、帰国生に有利なものと思われがちですが、そうではありません。
「帰国生でも一般生でも、英検準2級をもっていれば試験は免除されますので、その場合は算数1科のみでの受験となります」
では、どういうことでしょうか。
「そこには、さまざまな可能性をもつ生徒を見出すという、本校のシンボル的な意味があります。小学校にも英語が入ってくるわけですから、入試としても設けるべきだと」
つまり、少人数であってもその能力を発揮する機会をつくる、ということです。英語を学んでいる受験生は、貴重な機会としてぜひ活用されてはいかがでしょうか。
「とはいえ、中学入試の勉強をしてきて4科で受ける受験生が約6割。基礎力があってこその応用ですから、基本はここにあります。いろいろな視点で受験生の可能性を見るというのは大学入試で行われていることですが、今後の社会を考えると、一人ひとりがもつ素質や能力を早期に見出すため、中学入試でもそれを始めなくてはならないと思っています」
ところで、もう一つ同校の入試で目を引くのは「思考力テスト」ですが、これは入学後のIBにつながるもので、知識よりも発想や表現する力が重要になります。この思考力テストについては、説明会の際に毎回セミナーを実施しているので、現在4~5年生の受験生は、来年、ぜひご参加ください。
授業で考える力をつけ、補習で知識を蓄える
生徒の可能性をできる限り伸ばし、世界に通用する人材を育てるため、同校では知識を教え込む授業ではなく、PILやPBLで考える力を育てることに主眼を置きます。しかし、そうなると大学受験に必要な、いわゆる知識を身につける時間が足りないのでは、と不安に思われるかもしれませんが、心配ご無用です。
考える力をつけるためには、当然知識は必要です。そこで、午後2時半からの7時限目を使って、放課後補習(小テスト、プリントなど)を行う予定です。このように、二段構えで〝考える力〟と〝知識〟の両輪を強化していくわけです。
また、高校になると大学受験のサポート体制として「校内予備校」もあります。
「外部予備校と提携して、講師が本校に来てくれるものですが、高1から高3までが受講できます。午後4時から7時までで、料金が安いこともあって、3分の1から半分くらいの生徒が活用しています」
〝工学院〟という理系の大学名が冠されている同校ですが、130年近く培われてきた科学的素養は大事にしながらも、じつは普通科の共学校。
入試でも、入学してからも、さまざまな可能性が広がる学校です。
最後に、高橋先生から受験生のみなさんにメッセージをお届けします。
「どんなことでもいいのです。英語力をつけたい、デジタルツールを使いこなせるようになりたいなど、新しいことをやってみたいと思ったら、ぜひ一度本校を見に来てください。いろいろな夢がもて、可能性が開ける学校です」
工学院大学附属中学校
[学校HP]http://www.js.kogakuin.ac.jp/junior/
〒192-8622 東京都八王子市中野町2647-2
☎ 042-628-4914
最寄駅/JR中央本線「八王子駅」、京王線「北野駅」、JR五日市線・青梅線・八高線、西武拝島線「拝島駅」からスクールバスで各約20分。路線バスもあり。