中学生のほぼ全員が部活動に参加

「進学率などから、徹底的に勉強させるのでは？　とよく言われますが、決してそんなことはないんですね。卒業生に聞くと、一番の思い出は『自分を鍛えてくれた部活動などの学校生活』という意見が多いです」と語るのは山田先生。実は昭和学院秀英の部活動参加率は中学生で97％、高校でも78％に達しています。「どの部も非常に仲が良く、同じ目標に向かって切磋琢磨しています」。こうした活発な部活動の背景には、広大なグラウンドや2つの体育館、武道館、実験室といった充実した施設も関係しているのでしょう。

サッカー部のように人気の部や、完成度の高さに先生方も絶賛する写真部など、27の部・同好会が活動

行事や施設の充実が生徒を成長させる機会に

部活動だけでなく多くの行事が開催される点も特長です。なかでも生徒たちの力が発揮されるのが雄飛祭（文化祭）。今年度も9月に行われ、7000名を超える入場者数を記録しました。模擬店やステージ発表も人気ですが、見どころは生徒1人ひとりによる展示。「書く・読む力」を伸ばす国語科の展示では、生徒によるしっかりとした文章と内容に驚かされます。また、車いすの来場者のために、駅から学校までや校内のマップを作成し入口で配布するなど、ボランティア活動を生徒が自主的に行う様子が見られるのも特長です。
行事以外で学校生活の中心となっているのが図書館です。2階建ての図書館は1階の入口付近に生徒からの要望で購入した本や話題の本を多く並べ、図書館をあまり利用しない生徒も読書が身近になる工夫がされています。こうした努力もあり年間で400冊を借りる生徒もいるそうです。そして2階には約100席の自習スペースが。高校生は20時まで利用でき、多くの生徒が利用しています。「中学生は高校生が真剣に自習する様子を目の当たりにして驚くようです」と司書の斉藤先生。そうした姿勢を見ることもいい経験になるのでしょう。
このように、部活動や行事、学校生活を通して、自発的な姿勢を身につけることを目指しています。そしてこれらは楽しい思い出であると同時に、自己を成長させる大切な場となっているに違いありません。

校内の中心に位置する図書館には、空き時間を利用して高校生が多く集まり自習する

雄飛祭の力作展示いろいろ

各教科だけでなくさまざまな展示物が雄飛祭の特長。ボランティア活動に関しては展示物だけでなく、学校内外を車いすで通るときのマップを作成し受付に置いている	読書感想文から俳句まで幅広い国語科の展示。生徒の思考力と自己表現力の高さには毎年注目が集まる
数学科の展示も力を入れている。代数では問題を作成し、見学者に解いてもらう取り組みも

昭和学院秀英中学校
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