新しい価値観を作り出せる人材の育成
英語をツールにして広く学ぶ
英語の授業をすべて英語で行う「オールイングリッシュ」を実施して12年になる鷗友学園女子中学校。しかし、鷗友学園のグローバル教育は単純に英語力を身につけることだけに留まりません。
「本校の理念にある“自動創造”と“自己表出”、そして、現校長が掲げる“自分の枠を超え、学校の枠を超え、日本の枠を超える”という3つの柱がそのまま本校のグローバル教育につながっています」と話すのは学習指導部総合学習係長の木戸英輝先生。海外研修の機会も多い鷗友学園ですが、どれもあらゆるテーマでディスカッションを繰り返すハードなプログラム。異文化に触れること自体も目的ですが、海外の人たちと意見を交わすことで、いろいろな価値観を知り、1つの事案に対しても多様な文化的考えがあることを生徒は体感します。
自己肯定が思いやりと意見を出せる安心感に
外国人と交流する中で、人の意見を聞き、自分の意見を言うのは、中高生にとっては大変なこと。まず、オールイングリッシュや多読多聴を取り入れた授業により英語力を向上。「もう一つ大切な“自信と安心感”も学校生活の中で培っています」と木戸先生。中学1年で少人数制を採用し、3日に1回席替えを行います。異なるメンバーで活動する場を多くすることで、親密過ぎない「親密圏」と疎遠でない「公共圏」を重ねることになり、結果として人格を否定せず異なる価値観を理解して議論できるようになります。下級生のときに自己肯定し、相手を思いやることを経験することで、“枠を超える”準備ができ、海外でも議論の場に踏み出せるようになるのです。コミュニケーションを取りながら異なる意見を交わすことが、新しい価値観を生み出します。英語習得、異文化理解の先で、視野を広げて自分の将来を見つけ出すことにつながっていくのです。
校内 交流によって自らを伸ばす
【高1・2年】
「エンパワーメントプログラム」
今年度スタートしたプログラム。アメリカ名門大学の女子学生が、生徒5~6人に1名つき、ディスカッションやプロジェクトを一緒に行う。「自分がどんな人間で、どういう人生を歩んでいきたいか」を考える機会にもなる。
【中3年~高2年】
「日本に留学している大学生との交流会」
日本に留学中の大学生約50名と日本語と英語を使って交流をもつ。英語圏だけでなく、アジアや中近東、ヨーロッパなどさまざまな国の文化に触れ、互いの考え方など意見を交わすことで、海外に目を向けるきっかけを作る。
【中3年~高2年】
「ディベート講習会」
外国人講師を招き、英語でディベートの基本的なルールや情報収集の手法を学ぶ。実際にディベートにチャレンジする中で、成功と失敗の両方を体験する。勝負をつけることが目的ではなく、ディスカッション力をつける。
海外 日本を出て視野を広げる
【高1・2年】
「イェール大学研修」
アメリカ・イェール大学キャンパスで現地語学学校の英語の授業を受け、イェール大学、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学の学生との交流やディスカッションを行う。ハードなプログラムをこなし自分の限界に挑む。
【高1・2年】
「韓国ハナ高校での国際シンポジウム」
韓国、中国、タイ、シンガポールなどの高校生約170名が集うシンポジウムに参加。環境や教育などのテーマに関するプレゼンテーション、ディスカッションを行う。ほかに、「相互派遣」としてハナ高校との交換留学もある。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
鷗友学園女子中学高等学校
[学校HP]http://www.ohyu.jp/
〒156-8551 東京都世田谷区宮坂1-5-30
☎ 03-3420-0136
最寄駅/東急世田谷線「宮の坂駅」徒歩4分。小田急小田原線「経堂駅」徒歩8分。