自己の確立なくして真の国際人はない
人間学の授業、研修旅行…独自の取り組みで人格を磨いていく6年間
「中高6年間で最も大切なのは自己の確立」と語るのは、新渡戸文化小学校・中学校副校長の吉田富雄先生。何のために生きるのか自分らしさに気づき、1人で人生を切り開いていく力がつけば、大学受験も、その先の社会でも困難を乗り越え、成長し続けていくことができると言います。
個の確立のために同校が徹底しているのは、相手の話に素直に耳を傾ける「傾聴力」、そして論理的にものを考え伝える「自己主張」を身につけること。このため、通常授業だけでなく生活のあらゆる場面に、生徒を育てる「仕掛け」を盛り込んでいます。
なかでも象徴的なのが、週に一度行われる「人間学」の授業。テーマについて自分で考え、文章にまとめたり発表したりすることで、しっかりと自らの心と向き合います。「自己の発展とは、自己の内部の善性を高め悪性を矯正することである」という初代校長・新渡戸稲造氏の言葉にもあるように、心の声に耳を傾け、哲学的に生きることが成長につながると新渡戸文化では考えています。また、年に一度の研修旅行も特徴的。中学入学後すぐに行われる九十九里への旅行では、問題意識を持ち解決に向けて取り組む学習方法や、大人が新入社員研修で学ぶようなコミュニケーションの基本を学びます。
中学2年の研修旅行のテーマは「志と感性の旅」。東日本大震災被災地を訪れ、現地の中高生とディスカッションとケーススタディで問題解決学習をします。想像力や、相手への共感の機会を持つことで、さらに自分でものを考える力を身につけていきます。
授業内外で自ら学ぶ姿勢を身につけて偏差値10アップも
これらの取り組みで、論理的に考え主体的な姿勢を身につけた生徒たちは自然と学習にも身が入り、吸収力も向上するために1年で10ほど偏差値がアップする生徒は決して珍しくないといいます。
そんな生徒の成長を支えるのは、新渡戸稲造の志を引き継いだ教師陣。教育理念に基づいた具体的な指導方針を徹底し、また教師同士がアドバイスをし合うことで、指導力の向上に努めています。
授業では、2週間に一度、休み時間を使って満点を取るまで行われる「満点テスト」を通じて徹底して基礎を習得。また定期テスト後には教師と共に「どこを改善し、今後どのように学習すべきか」振り返りの時間も設定。徹底的に考えます。
授業外でも、ネイティブ講師との自由な会話を通じて英会話力を磨く「イングリッシュ・カフェ」の設置や、浅草観光などを通じて留学生に英語で日本文化を紹介する課外学習を通じて、受験目的ではない「生きた英語」を習得する取り組みも。6年間を通じて、高い倫理感を持った世界で活躍できる人材を育てます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
新渡戸文化中学校
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