ユネスコスクール認定!多国籍の交流で育つトキワ松の「国際力」とは
都立大学駅から徒歩8分にある女子校トキワ松学園。2016年に創立100周年を迎える同校が目指すのは「自ら発信・行動ができる『探究女子』」。今回は、そのロールモデルでもある金谷校長先生に、探究女子となるために必要な力の一つ「国際力教育」についてお話をうかがいました。
「ユネスコスクール」としての国際力教育
国際力教育の土台は「異文化交流」。トキワ松では目黒区という立地を活かした取組みを多く実施しています。
金谷先生「本校では、英語を母国語としない国の方々との交流も大切にしています。具体的には国際社会で必要とされる英語力は授業を通してインプットし、それらを中学では週2回、高校では週1回ネイティブ教員と日本人教員のTTの授業で運用力を磨きます。区内にある大使館などの協力も得ながら、様々な国のゲストをお招きしてインタビューしたり、プレゼンテーションの機会も多く設けています。身近な文化の違いから民族・宗教問題といった世界の諸問題まで、様々な切り口で物事を考え、発信するという経験を繰り返すことで、中学から成長段階を踏まえて思考力と発信力を培っていくことができます。ここで身に付けた姿勢は、海外研修への動機づけにもなります」
このような授業や国際交流部の活動などが評価され、2011年には目黒区ユネスコ大賞を受賞。そして、2014年9月にはユネスコスクールとして認定されました。
金谷先生「これまでの教育をさらに広げ、深めるためにユネスコスクールへ申請し、認定を受けました。ユネスコスクールの活動を通して、より世界を身近に感じながら、問題解決に向けて主体的に行動する生徒が育っています。生徒自身も『ユネスコスクールに通う生徒である』という誇りがモチベーションアップにつながっていますね」
海外研修は多文化理解の場
様々な国や文化の人々と関わる取り組みは、海外研修でも取り入れられています。
金谷先生「中3から参加できる『イギリス多文化研修』では、イギリスの語学学校に通う非英語圏の生徒とバディを組み、イギリス人家庭へホームステイをします。ステイ中には、文化や価値観の違いで衝突することもありますが、その中でどのように行動すべきかなど、経験を通して学ぶことも多いプログラムになっています。また、我々教員としては、研修へ参加するからには『行っただけ』で終わってほしくないと考えています。そのため、敢えて海外研修の参加を先延ばしにする判断をすることもあります。中高6年間でお預かりしているからこそ、生徒にとってベストな時期に最高の経験ができるよう、本人、家庭と相談しながら参加に向けてサポートしています」
5ヵ国25大学の海外大学へ進学可能に!
今年度からは、5ヵ国25大学への特別推薦制度がスタートします。
金谷先生「進路を決定する際に、海外大学進学も含めて、『自分がやりたいことが実現できる進学先はどこか』を考えてもらいたいと思い、この制度を導入しました。文系理系だけでなく、芸術分野を希望する生徒もいるため、選択肢が広いのが魅力です。すでに興味を持っている生徒も出てきていますので、今後が楽しみですね」
9月26日・27日の「トキワ祭」では、国際力教育に関係する発表も展示される予定。ぜひトキワ松の「世界に目を向けた教育」を見にいらしてください。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
トキワ松学園中学校
[学校HP]http://www.tokiwamatsu.ac.jp/
〒152-0003 東京都目黒区碑文谷4-17-16
☎ 03-3713-8161
最寄駅/東急東横線「都立大学駅」徒歩8分。東急東横線「学芸大学駅」徒歩12分。JRなど「目黒駅」「東京駅」からバス「碑文谷警察署前」徒歩1分。JR「大森駅」・京王井の頭線「新代田駅」からバス「平町」徒歩3分ほか。