高校3年生の春、心に刻み込まれた6年間で最後の行事「体育祭」
品川女子学院の体育祭は春に実施。高校2年生を中心に、立候補で集まった130名以上の実行委員が、前年度の11月から何度も会議を重ねて体育祭の成功のために準備します。
競技はすべて学年対抗。綱引きや20人21脚など、力や経験に勝敗が左右されやすいものも含め、中高6学年が総合順位で争います。
高校3年生にとっては品女生活最後の行事である体育祭。運営は後輩に任せ、全力で競技に打ち込んで完全燃焼します。
今年度の高3生は、例年より一層、優勝に対する思い入れが強くありました。体育祭後、担任がブログに書き留めたメッセージの概要を紹介します。
高校3年生担任のブログ
この学年(高3・ピンク)は、中1で総合2位を勝ち取った実績を持つひとつ下の学年(高2・白)に、中2から高2までの4年間、負け続けてきました。
学年が上がるにつれて、危機感を強めた生徒たち。昨年度も負けた後はさすがに悔しがり、学年全員が所持していたipadを活用して各自の反省をみんなでシェアしました。
そして、最後の体育祭に向け、彼女たちは昨年12月から準備を始めました。
競技者をタイムで決めたり経験者を重視したり、反省を活かし、朝昼放課後の練習もほとんど欠席者ゼロで、真剣に取り組みました。1年前の悔しさを持ち続けていたのです。
たとえば、チームワーク重視の長縄跳びは全員ダンス部という構成。最初は全然跳べませんでしたが、リズムを繰り返し確認し、回数を跳べるようになりました。また、20人21脚は昨年度ケガが多かったこともあり、なかなか思い切って走れませんでした。それでも、何度も転び、痛い思いをしながら、恐怖心を拭い去るように努めました。他の競技も作戦を練り、懸命に練習を重ねていきました。
そして迎えた当日、本番。気持ちを入れながら、冷静に丁寧に各競技に挑みました。
この学年は足が速い子が多く、個人競技が多い前半戦が得意で、中間発表は昨年度と2年続けてトップ。しかし、ひとつ下の学年が強いのは後半の団体戦。どうしても勝てない競技がある中で、どれだけ上位を狙えるかが問題でした。そして、昨年度3位や4位だった競技でも1位や2位を勝ち取り、悲願の優勝!
今年はどうしても勝ちたい体育祭でした。そして、自分たちの力でライバルを超え、優勝をつかみ取りました。この優勝には、余裕の優勝とひと味もふた味も違う感慨があります。
1つ下の学年が強かったからこそ、ここまでの頑張りと団結が生まれたと思います。そして、毎年負け続けたからこそ、最後に勝利の喜びがあったのでしょう。
みんなの心に深く刻み込まれた体育祭。
6年間最後の体育祭は最高の体育祭になりました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
品川女子学院中等部・高等部
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