女子サッカー部が本格始動!「文武両道」を貫き、大学実績も躍進中!!
男子サッカー部は強豪として知られる多摩大学目黒ですが、女子サッカー部を創部して2年。最初は7名でスタートしましたが、今年新入生が9名入部し、初めて試合出場も果たしました。強豪部も数多い同校ですが、その背景にはモットーである「文武両道」の理念が貫かれています。
女子サッカー部、本格始動!部活を頑張る原動力とは?
七夕の日。目黒の校舎から専用バスで50分、運動部が活動する横浜のあざみ野セミナーハウスに女子サッカー部を訪ねると、小雨のなか、部員たちは全面人工芝のグラウンドで基礎練習をくり返していました。
同部の監督は、横浜Fマリノスの元Jリーガーで、保健体育の講師も努める大西昌之先生。「相手をちゃんと見ろ!」「声をかけろ!」と、容赦のない言葉が飛びますが、大西先生は言います。「サッカーの技術の前に、勉強や仲間ときちんと向き合う姿勢を身につけてほしいと思っています」。先生の言葉から、戦績などよりも、人間としての成長が部活の最も大きな目標であることがわかります。
中1の城所恵里花さんと酒井美沙乃さん、中2の中村二葉さんにもお話を聞きました。3人とも幼いころからサッカー少女ですが、「サッカーをやりたくて入学しました」とキッパリ。「宿題がけっこう出るので大変ですが、少しは慣れてきたかな」と城所さんが言えば、「あざみ野に移動するバスの中で宿題をしています」と酒井さん。先輩の中村さんは「朝テストで点がとれないと部活ができないので、勉強も頑張らなきゃという雰囲気があります」と言います。
このような日常の姿勢が、いずれ部活での技術の向上や戦績にもつながっていくのでしょう。これは、同校の軸となる理念でもあります。
ラーニングセンターで自学自習の習慣を身につける
その同校の軸「文武両道」を支える体制の一つに、SSL(スーパースチューデントラニングセンター)があります。そこでは常駐する指導員の方と担任の先生がダッグを組み、生徒に勉強法や長期的目標などについてアドバイスしています。生徒は部活後などに立ち寄って(中学生:~20時、高校生:~21時利用可)宿題や予習復習をするなど、自学自習の拠点にもなっているのです。
ちなみに、竣工したばかりの目黒新校舎にはカフェテリアがオープンし、夕食もとれるようになりました。
あざみ野セミナーハウス登校で、人間力の基礎を磨く
そして、「文武両道」が指すものは、学習や部活だけではありません。中学生は週に一回、学年ごとにあざみ野セミナーハウスに登校するのですが、そこには学校の狙いがあります。
「文武両道を実践し、社会人になったときに、きちんと物事に向き合える人間になってほしい」と語るのは、入試広報部長の井上卓三先生。
「そのためには、対人関係を構築できる力を養わなくてはなりません。ですから、まずは小単位の同学年同士で、きちんと人と関わることを覚えてほしいと。当然、衝突も起こるでしょう。でも、それを受け止められるようになってほしいのです。我々教員は、ほつれを直す手伝いをするだけ。あいさつができる、率先して物事に取り組める……人間性、社会性の基盤になるものも、勉強と同じく中高でいちばん伸びますから」
この、あざみ野登校を始めて今年で6年目。その結果の一つにすぎませんが、同校の中高6年間の学力伸長度は私学のなかでトップランクに。
やりたいことと、やるべきこと。相乗効果でどちらもレベルアップしていく。このシンプルだけれど大事なことを、同校は「文武両道」という名のもとに指導しているのです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
多摩大学目黒中学校
[学校HP]http://www.tmh.ac.jp/
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
☎ 03-3714-2661
最寄駅/JR・東急目黒線・メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩12分またはバス「元競馬場」徒歩1分。スクールバス:東急東横線・メトロ日比谷線「中目黒駅」からあり。