体験型学習で理系への興味を広げる「理系プロジェクト」
飛躍する理系学部進学に応えてバックアップ
2011年に共学化し、この春、共学2期生が卒業した横浜翠陵。新カリキュラムの導入により、今年度は飛躍的な進学実績を残す結果となりました。なかでも、共学化の影響が顕著に表れたのが、理系学部の合格者数です。共学化前の24年度は14名だった理系学部合格者数が、共学1期生が卒業した25年度は48名、26年度は103名と昨年の2倍の進学実績を生み出したのです。
同校では、こうした結果を踏まえ、学校全体で理系進学のバックアップをしていきたいという思いから、昨年から授業とは違う視点から理数の世界を学ぶ「理系プロジェクト」をスタートしました。
講義・実験・大学訪問 施設見学の4つの柱で展開
「理系プロジェクト」は、次の4つの柱で構成されています。
①土曜理系ゼミ(高校生対象・校内で実施)
大学の教授や企業の研究員など理系のスペシャリストを招き、各専門分野における研究内容や日常生活への応用などを講義形式で行います。
②サイエンスラボ(中学生対象・校内で実施)
その分野の専門家の指導による、実験・実習・ものづくりを通じて、理系学習の楽しさや奥深さを実感してもらうためのラボ。9月にはプログラミングを使ってレゴロボットを動かしてみました。
③研究室訪問(高校生対象)
大学のキャンパスのみならず、研究室も見学させてもらい、大学・大学院における探求学習を疑似体験します。
④科学施設見学(中高生対象)
博物館などの施設見学、サイエンスフェアなどの企画への参加を通じて、理系学習のわかりやすさを体感するとともに、興味関心をさらに広げていきます。
去る10月1日、同校では「理系プロジェクト」の一貫として、中高生を対象に「筑波研究学園都市見学」を実施しました。午前中は中学生と高校生は別行動で、中学生はつくばエキスポセンターの科学教室に参加。講師の説明の後、ビー玉で万華鏡を作りました。高校生は筑波大学のキャンパスツアーへ。建物を回るだけでなく、名誉教授の講義を聴くなど、一歩踏み込んだ大学訪問が実現しました。
そして、午後は筑波宇宙センターで「きぼう」運用管制室や宇宙飛行士養成エリアを見学。身近な不思議から最先端の科学技術まで、多くのことを吸収した一日となりました。生徒からは、「宇宙開発に興味を持った」「筑波大学に進学したい」などの声もあがったようです。
同校では、このように今後もたくさんの理系に触れる機会を作り、生徒たちの興味関心を広げていきたいと考えています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
横浜翠陵中学校
[学校HP]http://www.suiryo.ed.jp/
〒226-0015 神奈川県横浜市緑区三保町1
☎ 045-921-0301
最寄駅/JR横浜線「十日市場駅」徒歩20分。「十日市場駅」・東急田園都市線「青葉台駅」からバス「郵便局前」徒歩3分。相鉄線「三ツ境駅」からバス「霧ヶ丘高校前」徒歩12分。