幼稚園から大学まで、付属校だからできる“本物の学び"
大学や幼稚園と連携し講義や実験・実習を体験
東海大学付属相模高等学校中等部では、系列大学の多くの学部が関東にあるという立地を生かし、大学と連携した講義や体験授業を行っています。付属高校と大学の連携はよくある話ですが、同校の特筆すべき点は、中学生が大学の授業を体験できること。
例えば、中1の新入生が、入学後最初に参加する錬成旅行(静岡県清水)では、海洋学部の調査船に乗って、海洋学部ではどんな調査や実験を行っているかなどを実践的に学びます。中2では、高輪キャンパスにある情報通信学部を訪れ、最新の3D技術を体験したり、本物のドローンを見せてもらったりして、最先端のテクノロジーを体感します。中3では、昨年度は、伊勢原キャンパスの医学部を訪れ、講義では科学的根拠に基づいたアンチエイジングの話を聞き、体験学習では、5~6人のグループに分かれて、聴診体験や心肺蘇生を体験。また、本物の骨を使って「人体の構造」について学びました。こうした学びの目的には、中学生にとっては、まだ未知の理系の学問にできるだけ早い時期から触れさせ、興味の幅を広げて欲しいという思いがあります(江崎教頭)。
また、同校では、理系学部に限らず、中1で系列の大学に通う外国人留学生と文化交流も行っています。ここでは、あえて英語圏以外の留学生を迎え、グローバル社会で生きるとは、英語の習得だけではなく、多文化理解が大事であることを教えています。
さらに、大学のみならず系列の幼稚園とも連携を図り、中2で「幼稚園訪問」をします。自分たちより歳の離れた子どもと接することで、弱者への思いやりや自分をここまで育ててくれた親に対する感謝の気持ちを育みます。こうして幼児から大人、外国人など、様々な人と出会い、触れ合うことで、自分の視野を広げていきます。
学園全体で学び、競い合う「学園オリンピック」
同校では、縦のつながりだけでなく、全国にある14の付属校との横のつながりも大切にしています。その代表的な行事が、今から40年以上前から続いている「学園オリンピック」です。「学園オリンピック」は、スポーツ大会から始まり、90年代からは文化部門として数学がスタートし、それから英語、国語、理科、音楽、知的財産、ディベートと徐々に部門が増え、現在は9部門のプログラムで構成されています。さまざまな部門の中で、生徒の得意とする分野を早期に発見し、それをさらに伸ばすことを目的に、同学園の大学・高等学校・中等部・幼稚園の教職員が講師となり、学園が一団となって、各生徒が秘めている能力や才能を掘り起こし、開花するためのバックアップをします。
「学園オリンピック」は学校や学年に関係なく、誰にでも参加資格があります。ただし、人数に制限があるため、毎年全国から中高合わせて2000名を超える参加応募者の中から一次審査に合格した約170名が参加します。ここでの体験は、得意なことをさらに深め、より高度なスキルが習得できる上、全国の学生と交流を楽しむことができます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東海大学付属相模高等学校中等部
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