私学探検隊

キャリア教育で将来を考え、大学受験への意識を高める

卒業生、大学教授、著名人……さまざまな先輩の話から進路のヒントを得る

マーガレットタイム

命をテーマにさまざまなことを考えるマーガレットタイム。写真はバースコーディネーターを招いた講話の様子

大学進学だけでなく、社会に出てからどのような人生を送りたいか。将来の自分の姿をイメージしながら計画的に日々を過ごせるよう、相模女子大学中学部・高等部では多くの取り組みを行っています。
中学3年間は、自分の将来の方向性を考えながら学力を伸ばす時期。中学全学年を対象に年に1回行われる講話では、スポーツ選手、詩人、歌手、著名な企業のビジネスウーマンなど各分野の第一線で活躍している方を招き、仕事や生き方について語っていただきます。
今回お話をうかがった入試広報を担当する安西真弓先生は、「『こんな職業もあるんだ』と将来の視野を広げると共に、大きな成功をおさめる人でも学生時代には悩みや挫折があり、努力をすることでキャリアを築いたことを知ってもらえれば」と語ってくれました。
女性としての将来を考えるために今年から導入されているのは、道徳やホームルームの時間を利用した「マーガレットタイム」。この時間は、命について考えることを柱としています。バースコーディネーターや助産師、小さな子供を持つ母親を招いての「命の授業」では、命が生まれてくることの不思議さ、尊さ、今のかけがえの無い自分を感じる時間となっています。そして、将来母親として生きる選択についても考えていきます。
高校1年11月の文理選択に向けて、昨年からは、生徒の興味のある学問分野ごとにバスを貸し切り、大学訪問ツアーを実施。また希望者を対象に、相模女子大学の興味のある研究室を訪問する機会も。参加した生徒からは「今まで理系には関心がなかったけれど、研究室を訪れ興味が生まれた」「大学のゼミがどういうものなのかわかった」など、発見の多い訪問であったとの声が聞かれました。高校1年から相模女子大学の一般教養科目を受講でき、高校卒業後に相模女子大学に進学した場合に単位として認定される制度や、幼稚部のボランティアに参加できる点も併設校ならではの連携です。
高校1年の9月には、大学生による受験体験座談会が行われます。難関大学への合格を勝ち取った卒業生を招き、大学選びのエピソードや、高校時代の勉強方法などをうかがいます。「身近な先輩の体験を自分に置き換えて考えることでリアルな進路を考えるきっかけになります。大学生活を楽しんでいる先輩の姿を見ると、受験勉強への意欲も高まるようです」(安西先生)
高校2年10月には、他大学の教授を招き、90分の授業を体験するキャリア講演会を実施。さまざまな学問領域の講座のなかから興味のあるものを自由に選択します。生徒のなかには、ここでの教授との出会いで、進路が決定したという人も。興味のあるものを追求できる大学の学びの楽しさを体験し、モチベーションを高めていきます。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

相模女子大学中学部
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