私学探検隊

〝3ステージ+1(プラスワン)〟のステージ制で、未来に続く「躍進i教育」を展開

〝自主自律〟の134年の伝統をいま、新たな形でスタート!

協同学習の様子(中1・国語)

協同学習の様子(中1・国語)。受け身の学びではなく、仲間との活発な学び合いによって考えを深め、さらに主体的に取り組む姿勢を身につけていく。それが総合力につながっていく

東京家政大学附属女子の前身である和洋裁縫伝習所は「手に職を」に留まらず、「裁縫を人に教えられるように」という女性の自主自律を掲げて、明治14年に創立されました。現在と同様、社会が大きく変わろうとしている時代のことでした。
今年から導入された新ステージ制「3ステージ+1(プラスワン)」も、各段階で行われる「躍進i教育」も、根幹は同じです。この「躍進i」とは、次の3つの〝i〟に集約されます。
・intercultural communication
・information literacy
・inclusive community
つまり、さまざまな価値観をもつ人々や環境と調和しながら、心豊かにたくましく生きる力を育むという、同校の伝統教育の最新版です。

「未来学力」を身につけ、たくましく生きていく女性を育成

そして、それを支えるのが「未来学力」の育成と、キャリア教育を発展させた「ヴァンサンカン・プラン」(下表参照)です。「未来学力」とは、協同学習(アクティブ・ラーニング)や英語教育の強化などで身につける、今後求められていく力のこと。
「本校の生徒はまじめですが、学力をもうひと伸びさせるにはより主体的な学びが必要です。そこで、3年前に全教科で協同学習を取り入れました」と、教頭の荒籾和成先生。
協同学習を始めた年に入学した現中3生は、目覚ましい学力の伸びを見せています。また外部のレシテーションコンテストに積極的に参加したり、洋書の読書感想文コンクールで優勝するなど、同校の改革はかなりの成果を上げています。「本校の教育は6年間で終わりではありません。生涯、『自主自律』を貫けることを目指して指導しています」(荒籾先生)
校長の高木くみ子先生は、新入生には「自主自律」を「やる気、元気、根気」を胸に「本気で学ぶ」ことだと話すそうです。日常生活をきちんとしてこそ学力も向上する。だから、同校では「自習道場」や「生活の記録」など、生徒が自ら成長していけるプログラムを豊富に用意しながら、中学生のあいだは「手をかけ、目をかけ、声をかけて」、次のステージへと導くのです。

中1はとくに大切な時期ととらえて“第1ステージ”と設定し、学びと生活の基本を身につけることからスタート。中2~高1は伸びていく“第2ステージ”。文・理の希望が明確になってくる高2が“第3ステージ”。そして進路が具体化し、大学受験に向かう高3が“+1″というシステム。「ヴァンサンカン・プラン」は多様な体験はもちろん、中3で大学のオープンキャンパス、高校で東京家政大学の模擬授業に参加するなど、中高大連携のメリットを最大限生かしたものになっている。

今年English Roomがオープンし、英語教育もいっそう充実!

高3でTEAP(上智大学が開発に関わる大学教育レベルの英語力を測定するテスト)を受験するなど、英語教育も盛んな同校。今年開設されたイングリッシュルームには、多読用の洋書コーナーも。ネイティブの先生との“Conversation Time”や英語でDVDを鑑賞する“Movie Day”なども実施され、生徒たちは楽しみながら英語を学んでいます。写真は、ハロウィンを祝う生徒たちとアリシア先生。

2016年入試要項(抜粋)

入試名称 入試日 入試科目
(新設!)
第1回●セレクト入試
2月1日(月)午前 国・算・社理・英から2つ
選択または適性検査Ⅰ・Ⅱ
第2回●特別奨学生入試 2月1日(月)午後 国・算または国・算・社・理
第3回 2月2日(火)午後 国・算
第4回 2月4日(木)午前 国・算

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

東京家政大学附属女子中学校
[学校HP]http://www.tokyo-kasei.ed.jp/
〒173-8602 東京都板橋区加賀1-18-1
☎ 03-3961-0748
最寄駅/JR埼京線「十条駅」徒歩5分。都営三田線「新板橋駅」徒歩12分。JR京浜東北線「東十条駅」徒歩13分。東武東上線「下板橋駅」徒歩15分。JRなど「王子駅」からバス7分「区境」徒歩1分。