一般もSTも基礎力重視の入試。一般&ST入試で合格を勝ち取ろう
国学院大学久我山には男子部、女子部ともに「一般クラス」と特進クラスにあたる「STクラス」があります。東大をはじめ、国公立の難関大学を目指す「STクラス」では、教科により授業のスピードを速めて演習に力を入れたり、内容を深めたりしながら、しっかり学力をつけています。課題が多く家庭学習も手を抜けませんが、同校にはやりがいを得られるクラブが多いため、「STクラス」の中にも熱心に活動する生徒が少なくありません。
「STクラスの生徒は効率よく時間を使うことができるため、学習と部活との両立ができています。また、難関大学を目指そうという高い意識をもっているため、精神面の強さも見られます。ただ、一般クラスの生徒の中にもじっくりと基本を固め、入学後に頭角を現して難関大学に合格していく生徒がたくさんいます」(加藤由香先生)
「伸びている生徒には、STクラスへの編入を勧めますが、『学習ペースが合っているから』と一般クラスで学ぶことを希望する生徒もいます。一人ひとりが自分に合うクラスで学校生活を充実できるところが本校の魅力。入口は2つありますが、入試問題が大きく異なるわけではありませんので、一般入試をベースにST入試の過去問をよく分析して挑戦していただければ合格の可能性が高まると思います」(濵眞一先生)
各教科の先生が語る 受験生必見! 入試ワンポイントアドバイス
国語 過去問で問題に慣れよう
国語科ではペーパーテストでは測れない、個々のキラリと光るものを大事にしています。例えば本校の前庭に萩の花があります。源氏物語に絡めて「見てごらん」などと言うと、図書室で源氏物語を手に取り、読後に萩の花と紫の上の最期とを重ね合わせて眺めてくれるような感性です。そういうものを見つけるには土台となる力が必要なので、入試では国語を学ぶ上で必要な読解力や記述力を重視しています。例年、大問三は語彙力(四字熟語・故事成語・漢字など)を問う問題。合格者の答案を見るとほぼできていますので、しっかり学習しましょう。ST入試では、より深い読解力や記述力が問われますので、過去問を解いて問題に慣れておきましょう。(濵眞一先生)
算数 まんべんなく学習し基礎力を万全に
数学科では基礎の定着に力を入れています。その力を測る「計算力テスト(10項目3段階)」では、一般・STともにクリアできるまで再試験を行います。そうした入学後の学習を踏まえて、入試でも努力の成果を見られる雑小問を出題しています。いろいろな問題を出題するので、まんべんなく1冊の問題集をこなしましょう。過去問にチャレンジする時は短めに時間を設定するなど、工夫して計算処理能力を磨くことも大切です。記述問題は模範解答と照らし合わせて、記述の流れをつかむようにしましょう。意図をくみ取ることができれば途中でも部分点をつけますので、あきらめずに書いてください。(加藤由香先生)
理科 問題文をしっかり読むことが大事
理科では多くの実験・観察を実施し、考察することを繰り返しながらの学習となります。入試問題もそのような思考過程をもとに、雑小問(10題)と、物理・化学・生物・地学から1問ずつの考察問題を含む大問で構成しています。各分野の大問はテーマに基づいた実験・観察とその結果や説明からの出題となります。いずれも問題文に書かれていることを一言一句吟味し、読み取った情報をもとに答えを導き出すことを心がけてください。常に身近なところにアンテナを張り、話題になっていることを自分で調べる習慣をつけておくと、入試だけでなく、入学後の学習にも活きると思います。(杉田貴之先生)
社会 自分の考えを表現する力をつけよう
社会科では、身のまわりのことに疑問をもてる知的好奇心を大切にしています。入試問題にも反映していますので過去問を解いてみてください。定番の記述問題では「あなたがこういう立場の時にどのような行動を取りますか」というような、解答が一つではない問題を出しています。自分の持っている知識と想像力をフルに使って答えを書きましょう。思考力や表現力は、入学後も、そして生涯にわたっても必要となる力です。修学論文やディベート、主権者教育プログラムなどを通じて磨きをかけていきます。歴史が好きな生徒を募っての、関西方面への校外研修も定着し、学年を越えた交流が生まれています。(山根茂之先生)
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国学院大学久我山中学校
[学校HP]http://www.kugayama-h.ed.jp/
〒168-0082 杉並区久我山1-9-1
☎ 03-3334-1151
最寄駅/京王井の頭線「久我山駅」より徒歩10分