語学を習得するだけではなく歴史や文化、環境教育を通してグローバル感覚を育てる
海外との交流を通じて養うグローバルな幅広い視野
獨協中学・高等学校は創立時からドイツ文化と深いつながりがあります。つまり、海外へ目を向け、幅広く世界を知り、世界で活躍する人材を育てることも当然のこと。国際的に活躍するために不可欠な英語の語学習得はもちろん、6年間を通して各学年で異文化を体験できるプログラムを実施し、海外に目を向け、実際の体験を通して、グローバルな感覚を身につけていくのです。
「まず、中学1・2年生では国内ミニ留学(希望制)を行います。これは生きた英語に楽しく触れることを目的に、夏休みの5日間をネイティブの講師と過ごすプログラム。勉強というよりも“親しむ”ことに重点をおいていて、工作やゲームなどを交えた“英語でのコミュニケーション”を体験します」と副校長の笠井淳三先生。本格的に英語の勉強がスタートする中学のはじめに、英語に興味を持ち、英語でのコミュニケーションを体感することは、その後の英語教育、国際教育への大切な一歩になります。そして、「中学3年生では希望者を募りパスポートのいらない英国として知られる“ブリティッシュヒルズ”に3泊4日で、英語圏へのホームステイ同様の英語漬けの生活を体験します」。学年が上がるごとに少しずつレベルアップした体験の機会を設けているのです。
獨協ゆかりのドイツ研修など現地の生活や文化を体感
そして、中学3年生と高校1年生ではドイツ研修旅行(希望制)に旅立ちます。獨協ゆかりの地で、現地の学生たちとともに環境や歴史、文化を学びます。「夏休みの10日間を使って、ベルリン、ハノーバー、ミュンヘン、トリアなどの都市を訪れ、現地の教育施設や学校を視察するとともに、現地の高校生宅でのホームステイを行います。より、現地の生活を身近に感じられるプログラムを体験することで、外国へ、世界へ、より深い関心を持てるようになります」。日本語学科のあるトリア大学では、現地の学生たちと共通のテーマについて一緒に学び検討し合うプログラムもあり、生徒たちにとって貴重な体験の場となっています。
また、高校1年生ではシアトルへの17日間のホームステイも実施(希望制)。ホストファミリーと生活を共にしながら、会話運用能力の向上を目指したアクティビティなどのプログラムや、現地企業の見学、サンフランシスコ小旅行でのスタンフォード大学への訪問など、充実した内容になっています。
そして、高校2年生では全員参加のハワイ修学旅行があります。これまでに身に付けた英語を駆使して実践するコミュニケーション。単なる会話だけでなく、ハワイ島独特の自然を自分で見て、聞いて、触れることで、広い視野で環境や自然を感じられます。また、過去の歴史をアメリカ人の視点でもとらえることで、平和への新たな気づきにつながっていきます。充実した4泊6日では獨協での国際体験の集大成を迎えます。
大自然を肌で感じられる海外の大自然体験プログラム
獨協の教育の核とも言える環境教育。日常的な取り組みのほかに、海外の大自然に触れる機会があります。それは、高校1・2年生の希望者を対象に行うイエローストーンサイエンスツアー。「世界最初の国立公園であり、世界遺産でもあるイエローストーンでサイエンスキャンプを体験します。豊かな自然の中に生息する動物や生物を間近に見学したり、恐竜の化石を研究するロッキー博物館の研究所を訪問したり、化石発掘体験をします」と笠井先生。
環境についてもグローバルな問題ととらえ、地球規模での環境保護などを考える獨協の環境教育。ドイツ研修でも環境問題の先進国として学ぶべき点があるなど、語学研修だけでなく、文化や歴史と同様に環境問題にも目を向けた海外研修を通し、真のグローバル感覚を育てているのです。
ビオトープ、獨協の森、ホタル飼育 環境教育~緑のネットワーク委員会~
環境教育は獨協の大きな特徴のひとつ。「人類と他の生物との共存」を推進できる学力・知力・哲学を育てるという獨協の教育では、学内での日常的な取り組みや海外の大自然体験といった特別な機会を通して、自然や環境への関心を高めていきます。「校内にはホタルが生息するビオトープがあり、生徒と教員が一緒に“武蔵野の自然”を再現。中学1年生が生物の時間に自然観察をしたり、ホタルの鑑賞会なども実施しています」。ほかにも、屋上壁面緑化を行っていて、屋上のスペースを使ってトマトやゴーヤなど食物を育てています。「わずか6リットルの土に3カ月かけてゆっくりと溶け出す特殊な肥料を加え、水やりを下から行うと少ない水で植物が育ちます」。緑化による建物温度の上昇抑制や、限られた環境下での食物育成など、獨協の環境教育は、さまざまな研究とチャレンジを行っているのです。
深い歴史と自然や文化に触れる ハワイ修学旅行(高2/全員)
全員が参加する修学旅行で海外を体験します。陸続きになったことのないハワイ島に滞在し、独特の自然や文化に触れる4泊6日。各国の天文学研究機関の第一級天文台・望遠鏡が集合するマウナケア天文台群を訪れ天文観察、キラウエア火山という活火山でトレッキング、アカカフォールズの観察など、ハワイ独特の自然に親しみ、雄大な景色を体感するとともに、自然の大切さ、現代の抱える環境問題についても自ら考える機会に繋がります。
また、異文化や平和もこの旅行のテーマ。ハワイ大学の協力のもと、ただの体験では終わらせない充実したプログラムを展開します。神話の時代から綴られてきた歴史と多様な文化に触れ、戦争という痛ましい歴史と向き合い、アメリカ人の視点で大戦を知ることも、国際的な平和教育に欠かせない体験です。獨協の生徒全員が体験すべき貴重な発見と経験の連続です。
アメリカを身近に感じる シアトルホームステイ(高1/希望)
高校1年生ではアメリカ・シアトル郊外を中心に17日間にわたってホームステイを行います。現地のボランティアファミリーと生活を共にすることで、アメリカの生活を体感し、英語でのコミュニケーションを実践します。また、野外体験、英語でのアクティビティ、現地の世界的企業の見学など、アメリカでしか体験できないプログラムを実施。スタンフォード大学では、日本人研究者の話を聞き、海外で働くことについて生きた体験を直接聞く機会も設けています。英語を学ぶだけでなく、英語で何ができるのか、英語が様々な分野でコミュニケーションツールになることを実感します。
地球規模の自然を体感! イエローストーンサイエンスツアー(高1・2/希望)
海外研修=語学研修ではなく、自然や科学などの分野でも広い視野を持ち、海外の大自然を自分の目で見る機会を設けています。21世紀を生きるということは、地球を守る意識を持つ必要があります。学校で学ぶ環境教育をさらにグローバルな視点で、地球規模に考えるきっかけとして、サイエンスツアーを実施。見た目には美しいと思われる自然が外来種に侵されている現状を知ることで、本当の意味で環境問題を考えるようになります。また、野生に生きる動物たち、恐竜の化石発掘など、日本では経験できない様々な体験が生徒たちをひと回りもふた回りも大きく成長させます。
エコ先進国で学ぶ環境意識 ドイツ研修(中3・高1/希望)
夏休みの10日間を使って行われる希望者対象のドイツ研修。獨協では第二外国語としてドイツ語を選択できますが、ドイツ研修はドイツ語を学ぶためだけのものではありません。獨協が大切にしている環境教育の分野で、環境問題の先進国であるドイツの現状を体験しながら学びます。リサイクルの様子など、ゴミ問題について学んだり、街の中に森が多いという状況や、その森で子供たちに遊ぶ楽しさを教える取り組みを見たり、そこから森の自然を守る大切さを実感したりします。ほかにも、ドイツの歴史や文化、英語の学習も含まれる有意義な内容になっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
獨協中学校
[学校HP]http://www.dokkyo.ed.jp/
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