最新設備を存分に生かす、独自の授業を展開
生徒の自主性を伸ばす最新設備の数々
アクティブ・ラーニング型教育で重要となるのは、電子黒板などのハードと、自主的に学ぶ授業などのソフトの両立です。市川中学校ではこの教育を推進するためのプロジェクト、ALICE(Active Learning for Ichikawa Creative Education)がスタート。そのための教室として、ALICEマルチルームも開設しました。
このマルチルームは中学棟に3教室が設置されています。教室内の壁の2面が電子黒板になっており、人数分のタブレット端末も完備。先生たちはさまざまな方法で、これらの機器を活用した授業を行っています。
英語を話したくなる積極性を引き出す授業
先生の中で最もこの教室を活用しているのが、英語担当の山本永年先生です。たとえば中学3年生の授業では、英語のニュース動画を見た後、ペアを組んでその内容について英語でディスカッションをしています。そして制限時間が来る度にペアを換え、同じことを繰り返すのです。「生徒たちは間違いを恐れていません。文法が多少おかしくても、多くの生徒と話すうちに正確な表現に気付き、取り入れていくのです」と山本先生。「より正確に伝えたいから、正しい文法を身につける」というスタンスで、英語力を高めていく生徒たち。こうして身につけた積極性は、グローバル人材に欠かせない発信力にもつながります。
ちなみにこの授業では、説明も英語で行われています。中学3年生に進級するまでに、これだけの英語力を身につけた生徒たち。高校を卒業する頃にはかなりの実力が身につくのではないでしょうか。
来年度はさらに高度な教室を設置
また英語だけでなく、地理ではデジタル地図を投影してそこに電子ペンを使って解説の書き込みを加えたり、理科では動画を見せたりと、マルチルームはさまざまな科目で活用されています。全員の解答を一斉に表示するといったクイズ番組のような手法も、生徒には好評なようです。こうした使用状況から、来年度には可動式の机を配し、さらに高度なICT環境が整った教室も設置することが決まっています。
加速度を増す市川中学校のALICEプロジェクト。その背景にあるのは、積極的に設備を活用し、生徒が興味を持つような授業を生み出す先生たちの努力がありました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
市川中学校
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