私学探検隊

参加型授業で「考える力」「判断する力」を養う

表現する楽しみを感じながら学びを深めていく中学の学び

理科

理科では先生お手製のアイテムを使って、力学を体感的に知ってもらう試みも

座学だけでなくグループで話し合ったり発表したりしながら学ぶ機会を積極的に取り入れている同校。今回は、社会、理科、英語の授業でのアクティブラーニングの取り組みについて伺いました。
中学の社会科では、それぞれの役割を決め、自分たちの主張をしてもらうディベートのような形式で学びを深めることもあります。例えば地理では、海外での森林伐採の背景にある問題を知るため、当事国の政府や地域の行政、木材を必要としている輸入国など立場を決め意見を交わしたり、発展途上国と先進国などにわかれて貿易の仕組みを知るためのゲームも行います。
毎回の授業で配布するプリントには、授業のなかで発生した疑問を自由に書く「独自Q」という設問があります。ここに記入した疑問を調べることが家庭での課題となりますが、このクエスチョンを考えるため、生徒たちは授業に集中して臨むようになる、といいます。社会科の秋葉亜紀先生は「参加型の学びによって、自ら考え、判断していく力を育んでもらえたら」と話してくれました。
「ものごとの表層部だけでなく『なぜこうなったのだろう?』と、成り立ちに興味を持ってほしい」と語るのは、中学理科の植木信先生。授業でも知識の詰め込みではなく、自ら考える機会を多く持てるようにしているといいます。
例えば、授業で4択問題を出題する際、多数意見に流されないように、挙手ではなくA~Dまでの4枚のカードを同時に掲げてもらうなどして、意見が分布する工夫をしています。「間違ってもいいんです。自分なりの考えを持つことが大切」(植木先生)。正解が発表されたあとは、それが正解である理由を実験を交えながら詳しく考えていきます。まず、自分なりにどうなるのかを考えてから原理を理解していくのです。

受験の先の将来を見据えて英語表現のスキルを上げる

高校の英語科ではネイティブティーチャーとの会話のなかで、英語を理解したり表現したりする楽しみを感じながら、「聞く」「読む」「書く」の3技能を測るGTECで自分の能力を客観的に把握。確実にスキルを磨いていきます。中学3年からは英会話に必要な能力を検定するTOEICを受験。プレゼンテーションの機会も多く設け、表現する力を身につけていきます。高校1年の夏には希望制で、アメリカ・ワシントン州にて18日間の海外語学研修もあります。
「希望の大学へ進学するためだけに英語学習をするのではなく、その先の社会で役立つように表現する力もつけてほしい」と高校英語科の波々伯部喜好先生は話してくれました。
今回紹介した3教科のほかにも、思考力と表現力を身につけるために読書や作文教育に力を入れるなど、生徒の真の学力を高めるさまざまな取り組みを行っています。学ぶ楽しさを実感できる質の高い授業が、確かな進路実績を支えているのです。

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

昭和学院秀英中学校
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