東洋大学京北ならではの「『哲学教育』思考・表現力入試」がスタート
6年間の「哲学教育」でより良く生きる力を育成
2年前より東京で唯一の東洋大学付属校として新たなスタートを切った東洋大学京北中学校。「キャリア教育」「国際教育」「哲学教育(生き方教育)」を柱にした充実の学習内容が多くの共感を得て、第一志望に選ぶ受験生が増加しています。中でも注目を集めているのが、『諸学の基礎は哲学にあり』という建学の精神に基づいた「哲学教育」です。
情報化といわれる現代は、社会から求められるスキルも刻々と変化し続けています。その中でより良く生きるには、物事を俯瞰して見る力、本質を見極める力が必要との考えから、必修科目に哲学を組み込んでいます。「変化の激しい世の中だからこそ、社会に対応する力を育むと同時に、普遍的な真理を追求する学問である哲学から自分の軸を培う必要があるのではないでしょうか」と、哲学教育推進部長の石川直実先生。
授業では、生徒が哲学者のように考え「自分で問いを立てる」ことを重視。おとぎ話など馴染みのある事柄を題材に対話型の授業を行い、生徒から「なぜだろう?」「どうしてだろう?」という疑問を引き出していきます。初めて哲学に触れた中学1年生からは「意見を比べることで、自分にない考えを得ることができた」「哲学は質問も自分で考えるので面白い」などの声があがっています。
さらに、選択制の合宿「哲学ゼミ」を開催し、昨年は津波の被害にあった岩手県大槌町を訪問。日中は被害や復興の様子について現地で学び、夜は体験したことについて哲学対話を行いました。「頭でっかちにならないよう、哲学教育では体験を通じて考えることも大切にしています」(石川先生)。今年は沖縄を訪れ、戦争や基地問題について対話を重ねる予定で、保護者の方からも「ぜひ、子どもを参加させたい」と、昨年以上の反響を呼んでいるそうです。
「哲学教育」による新たな入試スタイルを導入
哲学教育を柱のひとつとする同校が通常の入試に加え、今年度から新たに導入するのが「『哲学教育』思考・表現力入試」です。偏差値では測れない子ども達の思考力や表現力を見定めるという新しいスタイルの入試で、同校のリーダーシップをとってくれる児童、哲学教育をより発展させる可能性を秘めた児童の入学を目的にしています。
「『哲学教育』思考・表現力入試」の概要
①「哲学的思考力問題」
与えられた資料に対して、自分で問いを立て、考えや意見を400~500字程度で表現します。
ポイント
「どうして○○なのだろう?」「なぜ○○でなければいけないのだろう?」など、哲学の授業のように、自分で問いを立てた上で、考えや意見を表現する力が問われます。
②「要約・論述問題」
2-1 創立者である井上円了を含めた哲学者などの主張や考えについて書かれた文章を読み、その内容を要約します。
2-2 主張や考えが述べられている文章を読み、そこで述べられている意見に対して、反対の意見や視点の異なる意見を論理的に表現します。
ポイント
自分の意見を述べるには、相手の考えを理解することが必要です。そのため、内容を理解した上で、簡潔に表現できるかが問われます。また、異なる視点に立って物事を発想・創造する力と論理立てて表現する力が問われます。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
東洋大学京北中学校
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