伝えたいことを論理破綻なく表現できる力や、 さまざまな知識を吸収し活用できる力を養おう
大問が3問。文章題2問(小説・随筆・評論等/70点)と国語常識問題(漢字・四字熟語・ことわざ等/30点)で構成しています。2つの長文問題には、30字程度の記述問題が1つずつ入っています。各10点と配点が大きく、部分点を出していますので、書くことを心がけてください。合格者の答案を見ると、国語常識問題は満点が多いです。覚えることが中心なので、不足している場合はそこをしっかり学習するといいと思います。
入学後は作文の授業(隔週1回)があります。その中で『今、私が思うこと』というテーマで文章を書き、クラス予選を行って、学年発表会を実施しています。作文といっても単なる感想文ではありません。何を伝えたいのかを明確にし、論理構築した文章を求めています。中3で取り組む『修学論文』は社会科が中心となって行っていますが、そこでも国語科で養う力が役立ちます。国語はまさに総合学問。便宜上、教科に分けて教えていますが、最終的にはすべての学びを合体させて、自分が考えたこと、感じたことを相手に正確に伝えることができるための訓練と、知識の習得を目指しています。(濵眞一先生)
大問は4つで、計算問題、雑小問、融合問題、記述問題で構成しています。基礎の定着に力を入れているので、入試問題も半分は基礎問題です。特に雑小問(7題程度)は各分野から出題するよう心がけています。一冊の問題集をまんべんなく学習してきてください。過去問に取り組む時は、時間を計って行い、少し早めに終えられるようにしましょう。記述問題(4題程度)は思考力と表現力が必要となります。学習する時は結果だけでなく、解説を見て、答えを導き出す過程を確認し、記述の流れをつかむようにしましょう。答えが合っていても、よりよい途中の考え方がある場合があるからです。
入学後は授業の受け方、ノートの取り方、問題集の進め方など、学習の仕方から教えていきます。処理能力を磨き、応用問題に対応する力を身につけるためにも、まずは基礎力の定着を目標に学習を進めていきます。中学時代に、クリアできるまで何度も行う『計算力診断テスト』(30項目)で基礎力の定着を図り、自分で考え、発展させて、学んだことをいろいろな問題につなげていけるよう授業を展開しています。(加藤由香先生)
大問は5つ。1番は全分野からの基本問題、2番以降は専門分野(物理・化学・生物・地学)から1つずつ出題します。科学的な発想力を大切にしているため、説明文や図表から読み取れることをもとに、その場で考えて答えを導き出す問題を多く出題しています。対策として、日頃から自然現象や科学技術に目を向け得た経験や知識について自分なりにもう一段階深く考える練習をしましょう。このような学習は他の教科の勉強にも役立つと思います。採点をしていると、選択肢のうち絶対に選ばないであろう答えを選んでいるものも時々あります。点数を1点でも多く取るためには、問題文や選択肢をしっかりと読み、深く考えて正解を選んでください。
入学後は、教科書に載っているものをはじめ、たくさんの実験を行います。教科書どおりにいかなかった時に「なぜそうなったのか」を考えることが大切ですので、実験では教えすぎないことを心がけています。入念に下調べをして臨む生徒でも、実際にやってみると思いがけない疑問がわいたり失敗をしたりすることがあります。読んで知るだけでなく、このような経験を通じて自ら検証し知識を身につけてほしいと思っています。(杉田貴之先生)
大問3題で構成しています。1番は総合問題(15点)。身近な話題をテーマに取り上げて出題します。2番は地理と歴史の融合問題(20点)。3番は歴史の単独問題(15点)です。写真や地図、図表、グラフなどから背景を読み解き、持っている知識と自分の経験とをかけ合わせながら考えて答えを導き出していく問題を中心に出題しています。「こんなことがあったな」と思い出せる程度でも頭に入っていれば解けない問題ではありませんから、あきらめずに取り組んでください。日頃から新聞やニュースに関心を持ち、自分なりに考えて意見をもつことを心がけましょう。身につけた力は、入学後に取り組む『修学論文』で生きるはずです。
2020大学入試改革に向けて、カリキュラムの改訂を行う中で、社会科が意識しているのは、国学院大学の付属校として大切にしている日本のよき伝統文化の伝承と、グローバルな視点を合わせもつことです。日本と世界のつながりや、日本が世界を、あるいは世界が日本をどう見ているかを考察する力は小学校時代から養ってきてほしいので、興味関心を広げましょう。入試問題でも世界のことを問う問題が増えています。(山根茂之先生)
過去の問題に取り組み、深く考える力をつけよう
国語は、一般入試の大問構成に、ST入試に特化した『主題を考えさせる問題』が加わり、大問が4問になります。『主題を考えさせる問題』では、文章をしっかり読んで筆者の伝えたいこと(主題や主張)を読み取り、文脈に即して当てはまる表現を自分で考えて書く力が求められます。過去の問題に取り組み、50~100字程度でまとめる力をつけましょう。
算数は、応用問題である大問2題に、雑小問を合わせた構成です。一般入試の問題よりも問題数が多く、難度も上がります。計算問題は出題しません。計算力や基礎力がないと、応用問題や難度が高い問題に対応することはできません。過去問に取り組み、基礎力に加え、じっくり深く考える力をつけましょう。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
国学院大学久我山中学校
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