私学探検隊

受け入れ留学生も私学の本物に触れられる、桜美林の国際交流

p10_NLw1707-08_桜美林_282国際教育のパイオニアである桜美林は、毎年、さまざまな国から留学生を受け入れており、生徒は学校に居ながらにして多くの国際交流を体験しています。
「姉妹校のある韓国、中国、オーストラリアからは毎年、累計数十名の留学生が訪れて、一緒に授業を受けたり、ランチをしたりします。大学で行われる日本語スピーチコンテストの参加者(世界各国の高校生)とも交流する機会があります。まもなく新たにおつきあいが始まったアメリカの高校から留学生が来るので、楽しみにしているところです」 (若井一朗中学校副教頭)
こうして柔軟に留学生を受け入れることができるのは、創立以来、日本文化を大切に考え、本物にこだわる教育をしているからです。また、英語だけでなく、韓国語、中国語の授業も行っている同校だからこそ、欧米はもとよりアジアの人々とも当たり前のように交流ができるのです。
「茶道部は裏千家の先生に、華道部は龍生派の先生にご指導をいただいているので、留学生の日本文化体験授業を行う際にも先生方に手ほどきをお願いしています。部員も国際交流に積極的なので、体験授業のサポートをしてくれます。1学期は特に、高校から入学した部員よりも経験が豊富で技能も身についている中学生部員に支えてもらっています」(向井里江先生/茶道部、華道部顧問)
剣道を通して、日本文化を体験してもらおうと、剣道八段の腕前をもつ三浦雅紀先生も国際交流に一役買っています。
「生徒がチャペルに入ると静かになるように、留学生も剣道場に入るとなにかを感じ取るようです。床に正座して礼をすることも、素足で竹刀を振ることも異文化体験なので、なぜ、そうした所作や行動が必要であるかを説明し、実際に私を打突してもらいます。正しい剣道を楽しく教えるので、飲み込みの早い子は小1時間で胴まできちんと打ち込めるようになります。この体験授業を機に、4、5人が自国で剣道を始めています。1年間留学すると、初段を取れるくらいの力がつきます」(三浦先生)
「国際交流は人と人との触れ合いに価値がある。一緒のときを過ごすことが大切」と若井先生は言います。「漫画研究会の生徒が漫画の描き方を指導すると、相手も上手にキャラクターを描くので驚くとともに、さまざまな国に日本の漫画文化が広がっていることを知り、誇りに思うのです。言語を身につけていればより深く交流できますが、留学生の表情や言動などから改めて日本文化の魅力に気づく生徒も多く、短い時間の積み重ねであっても、留学生との触れ合いは大きな財産になると思います」

桜美林の本物日本文化体験 【剣道】
「日本に興味がある留学生は、武道にも興味があり、一生懸命取り組んでくれます。ただ、相手に頭を下げながらもたたき合うことにギャップを感じる子もいます。そのため、礼の仕方、竹刀の持ち方、素振りの仕方など、実技を教えるだけでなく、武道は互いの力を高め合うために行うものであり、礼法が必要であることを教えます。短時間でもいろいろなことを学び取ることができる体験になっていると思います」(三浦先生)

 

桜美林の本物日本文化体験 【茶道・華道】
「茶道体験では、茶道部員が浴衣でお点前を行い、和菓子ともに留学生に振る舞います。少人数のときは、お茶を点てる体験をしてもらうこともあります。華道体験では、韓国語で基本花形の資料をつくり、配布します。細かいところは韓国語の先生に通訳をしてもらいながら基本花形にそって花を入れていくと、初心者でもさまになるので、『帰ってから、もう一度やってみようかな』と言う子もいます」(向井先生)

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

桜美林中学校
[学校HP]http://www.obirin.ed.jp/
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
Tel.042-797-2668

最寄駅/
JR横浜線「淵野辺駅」からスクールバス8分。徒歩20分。スクールバス総台数15台(5~10分間隔で随時運行)。「多摩センター駅」からもスクールバス有。入学後6年間スクールバス無料。

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