私学探検隊

全教科の学習センターとして図書館を活用し、 調べ学習・探究学習のスキルを磨く

求められる情報リテラシー。知の宝庫である図書館で調べ学習

窓から明るい日差しが降り注ぐ図書館。好奇心を刺激する展示コーナーの設置など、生徒の読書意欲をかきたてる工夫がされている。約90席。インターネット完備

窓から明るい日差しが降り注ぐ図書館。好奇心を刺激する展示コーナーの設置など、生徒の読書意欲をかきたてる工夫がされている。約90席。インターネット完備

さまざまな情報と知識を取捨選択しながら、問題の本質を見つけ出す作業は、そう簡単なことではありません。しかし、情報過多のインターネット時代に生まれ育った生徒たちに今後求められることは、一つひとつの情報の質を精査できる探究スキル=情報リテラシーです。
聖ヨゼフ学園では、数年前から「学習センターとしての図書館活用」に取り組んできました。今ではほぼ全教科で、調べ学習・探究学習を行っています。このように積極的に図書館を活用することで、探究スキルを身につけています。先生方と連携しながら授業支援をしているのが、常駐司書の伊藤美紗子先生です。「たとえば、“ユニバーサルデザインの条件を考える”という中1の探究学習では、身近な例をとりあげて、どういう要素があればユニバーサルデザインと言えるのか、生徒自身で答えを導き出せるように授業設計をします」と、伊藤先生。資料を揃えるだけでなく、答え探しに走りがちな生徒たちに考える道筋を示すなどのサポートを行っています。授業での活用が増えたせいか、貸し出し冊数も年々着実に増えているそうです。
図書館活用を推進してきた教頭の幸田ちづる先生は、「答えは一つではありません。何が本当なのか立ち止まって考える癖がつくように、各教科のカリキュラムを整え、“問い”をもつ大切さを教えていきたいですね」
そして、もうひとつ重要な役割も。「思いどおりにならない現実に悩む生徒には、図書館で本を読みなさいと話します。現実とは別の空想が膨らむ読書で自分一人の時間をつくれるのも、図書館の大事な機能のひとつ」と、話してくれました。

図書館大好きっ子、集まれ!~生徒インタビュー 

図書委員はもちろんですが、本好きな生徒にとって図書館は“安らぎの場所”です。「書架整理が大好き」と口を揃えるのは、中1から図書委員を務める市川愛菜さん(高1)と金山花穂さん(高2)。理由は「集中できるから」。委員会がない時でも、図書館で書架整理をすることもあるそうです。「じつは、本はあまり読まない」という荻原沙紀さん(高2)は、「友達と一緒にいられる時間が楽しい」という理由で、中3から図書委員に。図書委員長の高橋花音さん(高2)は、「最近は忙しくて読書量が減ったけれど、週に1冊は読むようにしています」。とくに読みたい本がない時でも、「本の背表紙を眺めながらグルっと館内を一周することもあります。そんな時に、新しい本との出会いがあったりします」
委員ではないけれど、しょっちゅう図書館に通っている読書好きな生徒もいます。髙木灯さん(中3)は、「小学校時代の“朝の5分間読書”がきっかけで本好きになりました」。ミステリー好きの木村帆花さん(中3)は、ただ今『モルフェウスの領域』(海堂尊)を読破中。思う存分、活字に触れられる図書館でのひとときは「とても楽しい!」そうです。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

聖ヨゼフ学園中学校
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