イギリス研修の体験を生かした中3の文化祭出店
食品を作って販売する楽しさと難しさを経験
橘学苑中学校・高等学校の文化祭「橘花祭」は、毎年秋に開催。クラスやクラブ活動などの団体が食品、展示、舞台の3つの部門のうちのいずれかに参加し、発表や食品の提供販売などを行います。このうち、食品部門は調理室のスペースに限りがあるため、企画書を提出した中から選ばれた5団体のみが参加できます。2015、2016年度の中3は、2年連続で食品部門に挑戦。多くの高校生をおさえて見事に企画を通し、当日も成功をおさめることができました。当時の生徒たちの取り組みについて、15年度担任の水落亮介先生と、16年度担任の田中啓正先生にお話を伺いました。
中3の学年は、毎年春にイギリス研修という中学3年間の集大成となる行事があります。そこで学んできたことを食品を調理し、販売するという形でどう表現していくのかを工夫したことが成功への鍵となったようです。「15年度はイギリスの代表的な料理のひとつであるフィッシュ&チップスを調理して提供しました。ただ販売するのではなく、英語で接客し、イギリス研修の成果を来てくれる人に見てもらう形にしました。また、企画書には予め作った試作品の写真を貼り付けました。高校生よりも早く事前調査に動き始め、しっかりした企画書を作成したことが採用のポイントになったようです」と水落先生は話します。この学年は橘花祭の食品部門で1位を獲得し、表彰されました。
一人ひとりが役割を全うし、大量炊事に成功!
翌年の2016年度は、パンケーキ、シチュー、紅茶のセットを200食作るという大量炊事に挑戦しました。「生徒全員が役割を持ち、人任せにしないこと、準備段階から、いつまでに誰がどんなことをすればよいのかを全員が考えて行動することを大切にしました」と田中先生。「食品だけでなく、会場の空間構成にもこだわりました。イギリス研修でハリーポッターのスタジオを見学したことから、段ボールを用いたレンガ風の壁など、いつもの教室をマジカル的なイメージの空間に装飾しました。ほかにも半券を渡す形式の食券を手作りするなど、生徒たちはアイデアを出し合い、工夫していました。当日も調理場、洗い場など、それぞれの役割のプロに徹して真剣に取り組んでいました」と田中先生は話します。また、調理をする際は安全面や衛生面などにも細心の注意を払いました。同校では毎年、食品を扱う団体は、代表の生徒が保健所の方から事前に講習を受けるなど、徹底的に衛生管理をしています。
「生徒たちは主体的に、且つ周囲と協力して取り組むことで多くの学びを得られたと思います。お客様が喜んでくれることでやりがい、達成感にもつながりました」と田中先生。文化祭などの行事に積極的に取り組み、成長した生徒たちは、主体的に学ぶ習慣が身につき、その後の学習にもよい影響を与えているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
橘学苑中学校
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