大学に加え官公庁、企業とも連携を図る 高大接続アクティブ・ラーニングが始動
完全なバックアップ体制の元、生徒のモチベーションアップを図り、国公立、難関私立大への進学実績を伸ばしている多摩大学目黒中学校。今年の春から、多摩大学などと連携し、新たに高大接続プログラムをスタートさせました。「新しい入試体制になる時、論述を必要とする入試や高校時代の調査書が重要視されます。今後は学力だけでなく、高校時代に何をやったかが大切な要因になってきます」と、高大接続委員長を務める松井晋作先生。
同校では系列の多摩大学だけでなく、官公庁、企業との連携を視野に入れ、軸となる3つの活動基盤を確立しました。
【大学と連携した授業やゼミへの参加】実学を標榜し、学生も積極的に社会に出て活動する多摩大学のゼミに参加し、共に活動を行う。
【官公庁連携】学校の所在地でもある目黒区において、商店街の活性化など地域貢献を目指した活動を行う。
【産学連携】企業主催の講演会や勉強会に参加して、問題提起やそれに伴った活動を行う。
入試広報部長の井上卓三先生は、「最終的な目標は、社会人になった時、ポジティブな姿勢で社会と関わる人材の育成です。中高生時代に社会と関わりをもち視野を広げることで、将来の基礎を固めて欲しいと考えています」と話します。
同校独自の高大連携プログラムの中から、一部をご紹介します。
多摩大学のゼミ、日本大好きプロジェクトが企画・運営を行う「増上寺七夕祭り和紙キャンドルナイト」に加わり、7月7日の本番では大学生と共に活動しました。
さらに今後は、目黒区観光プロジェクトとして、ショートムービー作り、商店街ツアーなど、めぐろ観光まちづくり協会と連携して、目黒区の商店街の活性化を行う予定です。地元の方からも「若い力で地域に活気を」と期待の声が上がっています。
アル・ゴア元米副大統領や世界的企業のCEOなど各国の著名人が、東アジアの平和と繁栄の促進を目的に基調講演やディスカッションを行う「済州国際平和フォーラム」。今年は同校の中学生1名と高校生4名が、多摩大学の学生に同行しフォーラムに参加しました。
~ 参 加 者 の 声 ~
「さまざまな話を聞き、国ごとに考えが違うこと、だからお互いが理解し歩み寄ることが大切だと改めて学びました」
「フォーラムもよかったですが、交流などで韓国の方の優しさにふれ、情報だけで物事を判断するのではなく、実際に対話をして自分がどう感じるのかが大切だと思いました」
授業の向上を図り、研究会を発足
同校では多摩大学、系列校の先生方と共に「高大接続アクティブ・ラーニング研究会」を発足。取材に伺った日は、中学2年生が3クラス合同で、表現活動、表現力育成、ICT能力の育成を目的としたアクティブ・ラーニング授業を行っており、各校37名の先生方が参観に来ていました。その後、今後の展開や方向性について活発に意見交換を行い、授業の向上を図りました。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
多摩大学目黒中学校
[学校HP]http://www.tmh.ac.jp/
〒153-0064 東京都目黒区下目黒4-10-24
Tel.03-3714-2661
最寄駅/
JR・東急目黒線・メトロ南北線・都営三田線「目黒駅」徒歩12分またはバス「元競馬場」徒歩1分。
スクールバス:東急東横線・メトロ日比谷線「中目黒駅」からあり。