「人間愛」と改革による「進学力」が実を結び 海外を視野に入れ自発的に行動する生徒が続出
2012年より順次行われてきた新校舎建設が昨年終了した文教大学付属中学校。同校ではハード面と共にソフト面での改革も推進。その結果、生徒の意識が変わってきたそうです。その変化について、同校の卒業生でもある入試広報部の渡邊雄祐先生にお話しをうかがいました。
学校がキッカケを作り将来を考えた進路を選択
私が学生だった頃と大きく違いを感じるのは、自分が何をしたいのかを考え選択するという生徒の姿勢ですね。以前は、内部進学や指定校推薦で進学する生徒がほとんどでした。しかし、「進学力」という新機軸を打ち出し、さまざまなアプローチをしたことで「学力をつけ、自分が本当に行きたい大学に進む」という意識が生徒に浸透しています。
充実したキャリア教育の成果もあり、なんとなく将来を決めるのではなく、行きたい道を見つけ前へ進めるのが、今の本校の強みです。
生徒の目標をしっかり支える多彩なバックアップ体制
私の時代も海外を視野に入れた生徒はいましたが、その数は多くありませんでした。今はオーストラリアへの中長期の留学や、セブ島への語学研修に加え、ネイティブの先生と過ごす時間が大幅に増えたことで、生徒達の視野がどんどん外へ広がっています。1年留学へ行くことも普通になっていますし、留学先の大学に進学する生徒も出てきています。
留学や希望する進路に進むためには、やはり学力が必要になります。本校では、ICT教育の一環として電子黒板や約40台のタブレットを導入。よりわかりやすく展開の速い授業が可能になり、生徒の理解度も上がってきています。
また、生徒の自主学習の定着を目的に、放課後の自主学習を支援するシステム「文教ステーション(通称:B−ステ)」を開設。部活終わりに「B−ステ行こうぜ!」と声をかけあい、みんなで利用する流れもできています。他にも、生徒一人ひとりが手帳に学習時間などを記入し、それを元に指導やフォローを行うなど、時間管理能力の向上を図る取り組みも行っています。
生徒の意識の高まりと受け継がれてきた校訓
進学や勉強以外では、自主性の高まりを強く感じます。「学校をこう変えたい、学年をこう変化させたい」という思いから生徒会長に立候補する生徒など、学校と生徒の両方が高め合う、プラスの相乗効果が起きています。
私が学生の頃と比較し、本校は大きく進化してきました。
その中で昔と変わらないのが、校訓である「人間愛」と生徒の「文教愛」です。私のように本校出身の先生、「お世話になったから」と大学進学後にB−ステのチューターとして戻ってきてくれる子、「母校なら安心」と親子2代で文教を選ぶ保護者の方など、卒業後も学校と繋がりをもつ人が少なくありません。
伝統と改革により進化を遂げた今、生徒が学校生活を楽しみつつ、自分の道へと歩めるよう、我々教員の熱意と意識も一層高まっています。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
文教大学付属中学校
[学校HP]http://www.bunkyo.ac.jp/faculty/ghsn/
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