自然の中で自学自修の習慣を身につける錬成合宿
自分なりの工夫で進める「自学自修」の取り組み
橘学苑中学校では、毎年、夏休みに2泊3日の夏季錬成合宿を行っています。今年度は7月25日から27日の3日間、同校が運営する長野県の「アグリネーチャーいいじま」で実施されました。今回は、中学主任の田中啓正先生と合宿に参加した4人の生徒たちにお話を伺いました。
この合宿の目的は、課題に集中して取り組むことを通して、自ら学ぶ習慣を身につけるとともに基礎学力の定着を図ること。「練成ではなく、錬成と呼んでいるのは、何度も叩いて自分自身の鋼を強くしてほしいという意味が込められています」と田中先生。合宿中は各自、夏休みの課題に取り組みます。3回目の参加となった中3のK・Sさんは、「1、2年生の時は得意科目から始めて、最後に苦手科目が残って苦労したので、今年は苦手な数学から先に取り組みました。先生に質問ができるので、今回は数学の先生にたくさん質問をして疑問点を早めに解決することができました」と話します。一方、初参加となった中1のK・I君は「最初は何から始めていいのかわからず戸惑いましたが、進めていくうちに自分のペースがつかめてきました。来年はもっと先生に質問もできるようにしたいです」と早くも来年に向けての課題が見つかった様子。自然に囲まれた環境で、他学年も一緒に学ぶという、日常とは違う経験も新鮮だったようです。
JICAでの国際理解や野外調理体験も
錬成合宿では、机上で集中して自学をする以外にも、その環境を生かした体験をします。今年は、2日目に同じ長野のJICA(国際協力機構)の訓練所を訪れ、国際ボランティアについて学び、ネパールの方からヒンディー語も教わりました。同校では、中学時代から諸外国の方々の話を聞く授業や海外研修などで世界を知るための広い視野を養う取り組みを行っており、今回もよい経験になったようです。また、この日の夕食は、自分たちで野外調理を行い、カレー作りに取り組みました。「みんなで力を合わせて作ったカレーは本当においしかったです」とY・T君が話してくれました。
周りの姿勢を見て、お互いに成長する
最終日は確認テストを行い、「まとめの会」で3日間を振り返ります。「昨年よりはペースをつかめるようになったので、来年はもっと頑張りたいです」とS・I君。田中先生は、「周りのみんなが自学に取り組む姿勢を見ることも大切。この合宿が高校生になってから大学受験に対する姿勢を切り拓くきっかけのひとつになってくれれば」と話します。毎年の合宿を通じて、それぞれの学年が段階を追って成長しているようです。
※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。
橘学苑中学校
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