私学探検隊

これからの時代を生き抜くために 最高の原体験(ドッツ)をひとつでも多く作れる環境を

近年、東京・埼玉で注目度の高い 細田学園が中学校を開設

細田学園は、1921年に女学校として開校した100年近い歴史のある学校法人です。女学校はその後、女子高等学校となり、1999年に共学化して、細田学園高等学校となりました。同校では、2011年から学校改革がスタート。先進的な教育システムの導入により、在校生数、有名大学への進学実績ともに着実に上昇し、東京大学、お茶の水女子大学などの国公立大学や早慶上理など有名私立大学への合格者も輩出してきました。
同校では、2019年4月、新設の「細田学園中学校」を開校し、既存の高等学校と合わせて中高一貫教育を導入します。近年、先進的な教育を行い、最難関大学合格を目指す学校として、東京・埼玉エリアでも注目度の高い細田学園が目指す中高一貫教育とはどのようなものなのでしょうか? 副理事長の持田直人先生にお話を伺いました。

時代の先を読んだ次世代型教育を実現

オンライン英会話で英語を話すことが当たり前の環境に

オンライン英会話で英語を話すことが当たり前の環境に

「本校は、先進的な教育、人間教育、進学実績を柱に、この6年間、学校改革を進めてきました」と話す持田先生。持田先生は、前職の外資系戦略コンサルタントとしての経験を活かし、教育現場にさまざまな先進的なシステムを導入しました。例えば、オンライン英会話の開発もそのひとつです。生徒たちは毎朝15分間、パソコンに向かい、英会話のレッスンを行います。このほかにも英語の4技能である「聞く」「話す」「読む」「書く」をバランスよく身につける授業が行われています。
調べ学習やプレゼンテーションにおいては、ICTを積極的に活用しています。特進コースなどの生徒にラップトップ、タブレットの両用が可能な「クロムブック」(グーグル社開発)を配布。授業やホームルームで積極的に活用されています。生徒たちは最初は使い方に戸惑うこともあったようですが、1年後には高校生とは思えないようなプレゼンテーション能力や課題解決能力が養われたといいます。
そして、次世代グローバルリーダーを育成するために取り組んでいるのが「リーダー教育」です。「MBA取得者などグローバルのトップリーダーを講師として学校に招き、社会をどう捉え、どのように物事に向かっていくのかを学びます。講演のみでは話を聞いてインプットだけで終わってしまうので、講師の方には生徒たちのアウトプットを評価していただいています。一流の方ならではの鋭い視点からのフィードバックがもらえるので、生徒たちにとっては刺激になるようです」(持田先生)

部活も勉強も全力で!多彩な学校行事も魅力

同校は全国大会に出場する部があるなど、部活動が盛んなことも特徴です。再来年開校する中学校においても、多様な選択肢を設け、部活動を生徒たちの学校生活における貴重な経験の場のひとつにできるよう、力を入れたいといいます。「十分な部活動の時間を取れるように、授業時間も工夫する予定です。また、例えば、運動部の生徒が楽器もやってみたいと思うこともあるかもしれない。そこで、年に2回くらい部活動とは別に『選択クラブ』の時間を設けるなど、生徒たちがひとつでも多くの経験を学校生活の中で得られるようなお手伝いをしていけたらと考えています」と持田先生は話します。
また、中高6年間の多感な時期に文化祭、体育祭、国際体験学習などの学校行事に参加することも貴重な体験になります。同校の学校行事は、すべて生徒主体で運営されているのが特徴です。仲間たちとイベントを作り上げ、盛り上げていくことにより、生徒たちは、「コミュニケーション能力」「チームワーク」「行動力」など、授業だけでは学ぶことのできない大切なものを掴み取っていきます。

dots(ドッツ)をつないで「自分」を作る6年間

同校は、中高一貫教育のコアコンセプトとして、「Making dots and Connecting the dots」を掲げています。「この言葉には、最高の原体験(ドッツ)を得て、それを輝かしい未来につなぐという意味が込められています。生徒たちには6年間でひとつでも多くのドッツを作ってほしいと考えています」と持田先生は話します。ドット(点)を経験に例えたのはアップル社を設立したスティーブ・ジョブズで、彼は自分が苦労した時期に経験したドッツが結びついたからこそ、現在の成功した自分があると考えました。そして、それは後になって振り返ってからでなければわからないことだといいます。「生徒たちにも、あの時経験したあれが今の役に立っていると社会に出てから実感できるようなドッツを作ってほしい。私たちがかつて、今の時代がどのように発展するのか想像できなかったように、2019年に中学に入学する生徒たちが社会の中心となって活躍する20年後、30年後は想像もできない時代になっているかもしれません。現在の職業でその頃にはもうなくなっているものが多数あるのではないかともいわれています。しかし、時代が変わっても、きちんとした原体験(ドッツ)を持っていれば、それをつなげて時代の変化を楽しみながら、自分の思う方向にリードしていける人になれるはずです」(持田先生)
中高6年間で得た原体験(ドッツ)は、その後の生き方、考え方を決める、重要なものになるでしょう。同校では、「質の高い」「幅の広い」「深い」最高の原体験(ドッツ)が得られる教育をデザインしていくために、先生方が議論を重ね、開校に向けて、準備を進めています。

 

※上記はNettyLandかわら版の抜粋です。全容はこちらをご覧ください。

細田学園中学校
[学校HP]https://www.hosodagakuen.jp/juniorhighschool/
〒353-0004 埼玉県志木市本町2-7-1
Tel. 048-471-3255

最寄駅/
東武東上線・東京メトロ有楽町線・副都心線「志木駅」徒歩12分

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